住宅用語辞典 – な行

お部屋探しをサポートするための住宅用語辞典です。不動産・賃貸に関する基本用語を中心に解説しています。

内装制限 【ないそうせいげん】

火災発生時の延焼を防ぐため、建築物の用途、構造、規模に応じた一定範囲に燃えにくい内装材を使用しなくてはならない規定。

一戸建て住宅では、キッチンなど「火気使用室」が対象となり、天井・壁材は準不燃材料か不燃材料としなくてはならない。

ただし耐火建築物、最上階にある火気使用室は適用外。

また、キッチンとダイニングなどのエリアとの間に50cm以上の垂れ壁があれば、キッチン以外のスペースは内装制限から除外できる。

内炎式バーナー 【ないえんしきばーなー】

ガスコンロに付いているバーナーの燃焼方式のひとつで、炎が内向きに燃焼するタイプ。

従来の外炎式バーナーの場合、強火にすると鍋脇からの炎あふれが発生したり、鍋の把手が焼け損じたりするおそれがあった。

内炎式バーナーは炎が立つので、径の小さな鍋でも鍋底全体にムラなく炎が当たりやすく、効率よく調理できる。

また、バーナーをトッププレートの下側に入れることで、鍋底との距離が離れるため極小トロ火が可能になる。

内覧会 【ないらんかい】

未完成の新築マンションや建売住宅を購入した場合で、引き渡し前に完成した建物の施行状態をチェックする手続きのこと。

注文建築でいう「施主検査」と同じ。

念入りにチェックして、契約内容と違ったり、施行不良などがあった時には、この段階で修正してもらう。

指定通りに直るまでは、契約条項の履行がないものとして、残金を支払わないほうがいい。

なお、完成済みの建売住宅を販売するときに現地を案内することも内覧会という。

長押 【なげし】

和室の化粧材の一種で、鴨居の上部につける「内法(うちのり)長押」をさすのが一般的。

元来は、軸組を引き締める役割を果たしていた。

柱の最下部の「地覆(じふく)長押」、窓の下につける「腰長押」、天井回り縁の下部の「天井長押」、天井と鴨居の間の小壁につける「蟻壁(ありかべ)長押」などがある。

内法長押の目的は、座敷の格づけや安定感を出すためといわれる。

長押の断面は下が厚く上が薄い台形。

なお、木材の台形断面を「長押挽き」という。

海鼠壁 【なまこかべ】

建物の外壁の仕上げ方のひとつ。

腰壁部分に平瓦を張り、その目地部分に漆喰を半円形に盛り上げるように仕上げる方法。

瓦の形は正方形や亀甲形など。

建築用語で半円形や蒲鉾(かまぼこ)形を「海鼠形」ということからついた名称。

「生子壁」と表記することもある。

盛り上がった漆喰の部分を「海鼠漆喰」、海鼠壁で仕上げた塀を「海鼠塀」という。

海鼠壁は、もともと土蔵の雨掛り部分である腰回りの防水と保護を目的にしたもの。

生ゴミ処理機 【なまごみしょりき】

家庭用の生ゴミ処理機は、その処理方法によって2つに大別される。

主流は生ゴミを微生物によって分解し、処理後は肥料などに利用するタイプ。

処理槽に投入された生ゴミに吸着用チップや薬剤を加え、電気的にかくはんしたり温めたりして分解を促進させる。

もう1つは、温風で生ゴミを乾燥処理して減量するタイプ。

いずれも処理後は1?2か月かけて2次発酵させれば肥料として使える。

生ゴミ処理機の設置には補助金を出す自治体もある。

生コン 【なまこん】

工場生産され、ミキサー車で現場に運ばれるレディ・ミクスト・コンクリート(ready mixed concrete)のこと。

「レミコン」ともいう。

セメントなどの材料を練り混ぜてから固まるまでの間の「フレッシュ・コンクリート」を指すこともある。

生コンの品質は、水分量と関係する軟らかさ(スランプ)と空気量で表される。

長時間固まらないようにミキサー車で規定以上の水を混ぜたものを俗に「シャブコン」と呼ぶ。

南京錠 【なんきんじょう】

取り外して持ち運びができる可動式の錠前。

Pad lock。

自転車やバイク、旅行かばんなどの盗難防止用に使われるコンパクトなものが多い。

「南京」は中国から渡来したもの、または珍奇なものや小さくて愛らしいものに冠せられる用語。

錠本体のケースに”つる”と呼ばれるU字型の金具が付いている姿が巾着の形に似ていることから「巾着錠」ともいわれる。

「茄子錠」「西洋錠」とも呼ぶ。

鍵式とダイヤル式がある。

納戸 【なんど】

住宅の中にある物置用の部屋のこと。

人が中に入って作業ができる程度の空間を持つ。

建築基準法の採光基準に合わずに居室と認められない場合に「納戸」「サービスルーム」と表記することもある。

起源は、平安時代に寝殿造りの主屋の端にあった一室で、三方を板で囲まれ出入り用の戸をつけた密室(「塗籠(ぬりごめ)」)。

寝室として使われ、衣服や調度品なども収納していた。

農家では納戸=寝部屋という意味に使われることもある。

南面3室 【なんめんさんしつ】

マンションの間取りの一種で、南側に部屋が3つ並んでいるタイプ。

通常は3LDKが多いが、2LDKでもある。

間口が広く、日照、採光の面で優れている。

北側のキッチンや浴室に直接窓を付けられるタイプなら、南北に風が抜けやすく通風面でも優れている。

ただ、南面する3室は、LD(リビングダイニング)を挟んで両側に居室がついているのが一般的。

そのため真ん中のLDがほかの居室へ出入りする時の通路になってしまいがち。

部屋の配置がポイント。

難燃材料 【なんねんざいりょう】

難燃合板、難燃繊維板、難燃プラスチック板などの燃えにくい建築材料のこと。

建築基準法では、火災による加熱が始まってから5分間は燃焼したり変形しないこと、有毒ガスや煙が発生しないことを条件にしている。

不燃材料や準不燃材料は素材自身が燃えにくい性質なのに対して、難燃材料は壁紙など燃えやすい素材に難燃剤などを添加して製造されたものが多い。

最近では、難燃剤などの化学物質が健康に与える影響も指摘されている。

2戸1エレベーター 【にこいちえれべーたー】

マンションのエレベーター(EV)の設置の仕方の一つで、隣り合う2つの住戸につき、1つのEVが付いているタイプのこと。

EVの待ち時間が少なく、スムーズに利用できる。

また、同じ階のEVホールは両側の家族だけで共用しているので、ほかの居住者が出入りすることがない。

見知らぬ人がEVホールにいればすぐに気づくため、不審者が入り込みにくく防犯の点でも優れ、プライバシーも守られる。

ただし、価格や管理費は高くなる。

二項道路 【にこうどうろ】

建築基準法では原則として幅員が4m以上ないと「道路」と認められない。

ただし、幅員が4m未満でも、建築基準法施行前から使われていた既存道路で、行政から指定をうけた場合には、道路とみなされる。

建築基準法第42条第2項で規定されていることから、これを「二項道路」という。

「みなし道路」ともいわれる。

二項道路に接している敷地に建築する場合は、別図の通り反対側の状況に応じてセットバックする必要がある。

二重価格表示 【にじゅうかかくひょうじ】

「値下げ断行 2割り引きで販売」とか、旧価格を棒線で消して「特価3000万円」といった形で、実際に販売する価格と比較対象価格を同時に表示すること。

表示規約では不当な二重価格表示を原則として禁止している。

ただし、特定の条件を示して割引率や金額を示す場合、現に3か月以上販売していた事実のある建売住宅や新築マンションを値下げした時に新・旧価格を併記する場合は、例外として認められている。

中古は不可。

二重天井 【にじゅうてんじょう】

マンションの天井仕上げの方法は2種類。

ビニールクロスなどをスラブに直接張る直天井と、ボルトなどでスラブからプラスターボードを吊ってクロスを張った二重天井がある。

直天井の場合、床を支えるための小梁や換気用ダクトを通すための下がり天井などの出っ張りが発生する。

上階が直床で直天井では遮音性も低い。

二重天井なら、ダクトを通す空間ができ、小梁の出っ張りも吸収できる。

また、遮音性も高くなる。

二重床工法 【にじゅうゆかこうほう】

マンションで、カーペットやフローリングを床スラブに直張りせずに、間に緩衝材を入れる仕上げ方。

角材を均等に並べて床材を乗せる根太床工法、防振ゴム付きの支持ボルトを入れる置き床工法、断熱材を敷いた上にモルタルなどを打って床材を乗せる浮床工法の3タイプがある。

根太床→置き床→浮床の順に遮音性は上がるが、建築コストも高くなる。

最近の遮音等級の高いフローリングでは、置き床工法が主流になっている。

24時間風呂 【にじゅうよじかんぶろ】

浴槽のお湯を循環させながら、24時間いつでも入浴可能な状態を保つ風呂釜。

循環の際にフィルターで毛髪などを取り除き、設定された湯温に保温。

さらにセラミックスや繊維、天然石などのろ過材を用いて微細なゴミを除去する。

微生物浄化や殺菌装置を装備しているシステムもある。

業界団体の24時間風呂協議会では一定の電気技術基準とレジオネラ属菌の水質基準に合格した商品に「自主規格適合マーク」を添付している。

二地域居住 【にちいききょじゅう】

国土交通省が促進する国土計画のキーワードのひとつ。

2つの地域で一定期間・反復的に生活するスタイルのこと。

2地域といっても、特に「都市と農山漁村」を指し、リゾート地に長期滞在するマルチハビテーションは含まない。

農山漁村の過疎化対策や村おこし、団塊世代のリタイア後の”地方移住ブーム”などを反映した動きといえる。

都市と農産漁村の2地域の暮らしを自由に選択できる社会を”二住生活社会”と名付けている。

日射取得係数 【にっしゃしゅとくけいすう】

建物の省エネルギー設計に当たって、夏の日差しをどれくらい遮り、冬の日光をどれだけ取り込めばいいかを判断するための指標。

日射取得性能、または日射遮蔽性能を表す。

具体的には「建物による遮蔽がないと仮定した場合に取得できる日射熱量」に対する「実際に建物内部で取得される日射熱量」の比率で表す。

「μ値」ともいう。

次世代省エネルギー基準に、夏期(冷房期間中)の日射取得係数の上限が地域ごとに定められている。

200年住宅 【にひゃくねんじゅうたく】

超長期に渡って循環利用できる質の高い住宅。

または、その普及を目指す総合的な取り組み全般を指す。

2007年5月に自民党政務調査会・住宅土地調査会から提言された「200年住宅ビジョン」で位置づけられた考え方。

「長期優良住宅」の前身。

ストック重視の循環型社会への転換や、成熟社会にふさわしい豊かな住生活の実現を図るために必要な、住宅のロングライフ化を象徴的に示す言葉として「200年」と表現された。

日本版REIT 【にほんばんりーと】

不動産を運用対象にした投資信託のこと。

REIT=リートは「Real Estate Investment Trust」の略で、直訳すると「不動産投資信託」。

米で1960年代から登場。

投資家から集めた資金を複数の不動産に投資し、その賃料収入や売却益で投資家に配当金を支払う。

日本でも2000年11月の改正投信法施行で解禁された。

投資法人を設立して運用する会社型と、信託銀行が運用する信託(契約)型がある。

ニュー定期 【にゅーていき】

定額貯金とならんで郵便局の代表的な貯蓄商品だった。

銀行のスーパー定期の郵貯版。

預け入れは1000円から1000円単位。

預入期間は1か月以上3年以下の月単位または4年で、自動継続も可能。

金利は期間3年未満が単利、3年超が半年複利の固定型。

郵政民営化にともない2007年9月で新規申込みを停止。

既存の貯金は、独立行政法人の郵便貯金・簡易生命保険管理機構(郵貯・簡保管理機構)に引き継がれた。

2列型キッチン 【にれつがたきっちん】

キッチンの作業台を2つに振り分け、平行に配置するレイアウト。

「II型」とも表示する。

キッチンスペースは細長くなり、オープン、セミオープン、クローズド、あらゆるプランに応用できる。

1列型と比べると、作業動線も短くでき、収納量・作業スペースもとりやすい。

シンクとコンロを別々のカウンターに設ける場合は、振り向く動作が多くなるので、相互に少しずらして配置するとよい。

2列の間の通路部分は1200mm程度が理想。

任意組合型 【にんいくみあいがた】

不動産共同投資事業のなかで、民法に基づく任意組合を結成して行う方式のこと。

出資された財産は組合員の共有財産になり、組合員は共有持ち分権を購入して、収益の分配を受ける形になる。

権利関係は不動産を所有しているのと同じ。

共同事業から得られた収益については、組合には課税されず、組合員に分配された段階で不動産所得として課税される。

各組合員は事業に対しての無限責任を負う。

不動産特定共同事業法の対象の1つ。

貫 【ぬき】

木造建築の軸組を補強する材のひとつで、柱と柱をつなぐ横木のこと。

柱に穴を開けて貫くように通す。

3本以上の柱や束をつなぐのを「通し貫」という。

竹小舞や木摺りなど、塗り壁の下地材を取り付けて固定する役割を兼ねる。

縦に付けるものを「塗込み貫」という。

取り付ける位置によって、小屋貫、天井貫、頭貫(かしらぬき=柱貫)、飛貫(ひぬき=樋貫)、内法貫、胴貫(=腰貫)、地貫(=足元貫)、水貫(遣形貫)などがある。

布基礎 【ぬのぎそ】

建物の壁面に沿って連続して設けられた帯状の基礎のこと。

断面が逆T字形になる。

「布」は、建築用語で水平に連続していることを意味する。

フーチング(基礎底盤)がつながっていることから「連続フーチング基礎」ともいう。

直接基礎の一種。

一戸建て住宅でもっとも普及している。

構造的には無筋コンクリートもあるが、鉄筋コンクリート造のほうが一般的。

ひび割れしにくく地震にも強い。

軟弱地盤ではフーチングの幅を広げる。

濡れ縁 【ぬれえん】

住宅の外部に設けられた雨ざらしの縁側のこと。

「縁」「雨縁」ともいう。建物の内部にある縁側は長手方向(敷居と平行)に板が張られるが、濡れ縁は縁側と直角方向に板を張ることが多い。

これを「切れ目縁」といい、板の木口面が外側から見える。

また、板と板の間にすき間をあけた「すの子縁」にしたり、竹を用いた「竹縁」にして、水切れをよくするケースも珍しくない。

なお、縁側よりさらに一段低い位置に設けたものは「落ち縁」。

熱貫流率 【ねつかんりゅうりつ】

住宅などの建築物の壁面において、熱の通り抜けやすさを表す値。

異なる構造や素材の壁・床・天井など、部位ごとの熱損失の割合を比較できる。

具体的には、壁の内外の温度差が1度あるとき、1時間当たりに壁1平方メートルを通過する熱量をワットで表した数値。

「K値」ともいい、単位は「W/平方キロメートル」。

熱橋を考慮して計算したものを「実質熱貫流率」、構造の異なる断面ごとの熱貫流率を面積荷重平均したものを「平均熱貫流率」という。

熱交換型換気 【ねつこうかんがたかんき】

給気と排気を同時に強制的に行う時、排出される空気からその熱を回収して、新しく採り入れる空気に移す手法のこと。

これによって、換気に伴う冷暖房熱のロスを抑えることができる。

計画換気システムのほか、単体の換気扇にも用いられ、居室用のものは「空調換気扇」と呼ばれることも。

さらに、熱交換の方法には、フィルター素材などの違いによって、熱だけを交換する「顕熱交換」と、熱と同時に湿度も交換する「全熱交換」がある。

熱損失係数 【ねつそんしつけいすう】

建物全体で一定の時間に熱がどれだけ失われるかを示した指標。

具体的には、壁・床・屋根などを伝わって熱が逃げていく熱貫流によるロスと、換気や漏気(すき間風)などによるロスを合計して、延べ床面積で割って計算する。

「Q値」ともいう。

数値が小さいほど断熱性能や気密性が高いことを表す。

構造や規模の違う建物の省エネルギー性能の違いを比較することができる。

次世代省エネルギー基準に地域ごとのQ値の基準が決められている。

熱伝達 【ねつでんたつ】

気体同士や固体との間で熱が移動すること。

伝熱ともいう。

熱の伝わり方には、伝導、対流、放射の3つのパターンがある。

対流は、温められて軽くなった空気の上昇などで循環が起きること。

放射は、直射日光が当たって熱くなった壁や床に近づくと暖かく感じる現象のこと。

熱輻(ふく)射ともいう。

冷たく感じる場合は冷輻射。

伝導は、空気が動かなくても、物体の温度の高いほうから低いほうに熱が動くこと。

熱伝導が大きいと断熱性は低い。

熱伝導率 【ねつでんどうりつ】

ある物質の熱の伝わりやすさを表す値。

材質の伝導特性を示す。

「Thermal conductivity」「熱コンダクタンス」ともいう。

具体的には、物質の両面に1度の温度差があるとき、1平方メートル当たり1時間に伝わる熱量で表現される。

セメント、金属、ガラス、プラスチック、木質材など、材料の種類と密度によって変わる。

熱伝導率を物質の厚さで割った数値を「熱伝導係数」という。

熱伝導係数の逆数が「熱抵抗値」。

根抵当権 【ねていとうけん】

抵当権の一種。

普通抵当権が住宅ローンを借りる時など特定債権の担保として設定されるのに対して、根抵当権は、将来借り入れる可能性のある分も含めて、不特定の債権の担保としてあらかじめ設定しておく抵当権のこと。

借入可能な限度額を「極度額」として定め、この範囲なら何度でも借りたり返したりできる。

最初に根抵当権の設定登記をすれば新たに借り入れる度に登記する必要がない。

極度額は担保評価額の110%が一般的。

年金住宅融資 【ねんきんじゅうたくゆうし】

厚生年金保険や国民年金の加入者を対象にした住宅ローンで、住宅金融公庫融資と並ぶ公的融資の代表だった。

融資母体である年金資金運用基金の2006年4月1日解散にともなって、06年3月31日で同基金の業務も廃止された。

実質的には、新規申込みを停止した05年1月末時点で融資制度は消滅している。

既に融資済みの住宅融資債権の管理や回収については、独立行政法人福祉医療機構が行う。

年末調整 【ねんまつちょうせい】

給料をもらっている会社員の場合、会社が所得税・住民税を源泉徴収して支払っている。

この税額は年間所得をあらかじめ想定して割り出し、月割りにして毎月の給料から差し引く。

しかし、実際にもらう給料に変動があったり、前年とは違う各種の所得控除がある。

最後にその過不足を精算するのが年末調整。

いわば税務署が確定申告を受ける手間を省くための手続き。

会社員でも税金の還付を受けるには確定申告が必要になる。

燃料電池 【ねんりょうでんち】

水素と空気中の酸素を結合させることによって電気と熱を作り出す発電装置。

発電原理は、水に電流を流すことで水素と酸素に分解する「水の電気分解」作用の逆反応。

有害物質がまったく出ない。

水素の供給方式は、圧縮水素タンクを使うタイプ、天然ガスやメタノールを化学反応により改質して水素を作り出すタイプなど。

建物、自動車、電子機器類のエネルギー供給装置として注目される。

英語では「fuel cell」。

農業委員会 【のうぎょういいんかい】

優良農地の確保、農業経営者への支援、新規就農支援など、地域の農業振興にあたって先導的な役割を果たすための組織。

農地の売買・貸借・転用などにあたって農地法に基づく許認可業務を行う。

農地のある市区町村に置かれる。

委員は選挙で選ばれ、定員は10人から30人までの範囲で条例で定められる。

任期は3年。

他に農業協同組合や農業共済組合から推薦された理事を各1名、学識経験者5名以内を市区町村長が選任する。

農業振興地域 【のうぎょうしんこうちいき】

農業の近代化、公共投資の計画的推進など、農業の振興を図ることを目的に、「農業振興地域整備法」で定められた地域。

別表のような要件がある。

同区域内の市区町村は都道府県の認可を受けて、農用地区域やその用途区分、農業生産の基盤整備・開発に関する事項などを含む農業振興地域整備計画を定める。

農用地区域内で開発行為をする場合は都道府県知事の許可が必要。

また、原則として宅地などへの転用は認められない。

農業投資価格 【のうぎょうとうしかかく】

相続税や贈与税を課税するときの財産を評価する基準を示した「財産評価基準」の一つ。

農地等(農地・採草放牧地・森林など)が恒久的に農業用に使われる場合に、通常の取引が成立する価格として公示された価格のこと。

10アール(1000平方メートル)の単価で示される。

通常の宅地評価額の数十から数百分の一の水準。

相続人が農地等を相続して農業を営む場合は、農地等の価額のうち農業投資価格を超える部分の相続税が猶予される。

農住組合制度 【のうじゅうくみあいせいど】

三大都市圏の市街化区域内農地で、営農を継続しながら住宅地への転換を図る都市開発をスムーズに行うために、農住組合法で規定された制度。

市街化区域内農地の所有者3人以上が発起人になって農住組合を設立し、協力して面的な整備、建築、管理を行なえる。

市民農園等の設置も可。

税制上の特例措置、農住組合の事業実施計画策定に対する公的補助制度、農地転用して行う賃貸住宅の建設資金に対する利子補給制度がある。

農地 【のうち】

農地法で「耕作の目的に供される土地」と定義されたもの。

耕作とは、作物を育てるために、土地にコストと労力をかけて、耕うん、播種、施肥、除草などの作業(肥培管理)を行うこと。

果樹園等も含む。

飼料用の草を取ったり、家畜を放牧するための野草地は「採草放牧地」。

宅地の庭先の家庭菜園も農地ではない。

農地かどうかの判断は登記簿上の地目ではなく現況による。

また、別表のような種類があり、農地転用の基準が異なる。

農地転用 【のうちてんよう】

農地を宅地などほかの用途に転換すること。

農地法では、転用または転用を目的とした権利の設定・移転に対して規制を設けており、都道府県知事(4haを超える場合は農林水産大臣)の許可が必要。

農地のまま権利移動する場合は、農業委員会の許可。

別表のように農地転用の基準があり、農地の種類によって転用の難易度が異なる。

ただし、市街化区域内農地(生産緑地を除く)の転用は、農業委員会への届け出のみできる。

ノンリコースローン 【のんりこーすろーん】

ローン返済ができなくなったときに、担保になっている資産以外に債権の取り立てが及ばない非遡及型融資のこと。

アメリカで主流のローン。

日本では、融資対象の不動産を担保に取ったうえに追加担保や個人保証を求めるリコースローン(遡及型融資)が一般的。

ノンリコースローンは、担保割れの状態になっていてもほかの資産からの回収ができないために、厳密で精度の高い評価が必要になる。

また、一般のローンより金利は高めになる。