住宅用語辞典

お部屋探しをサポートするための住宅用語辞典です。不動産・賃貸に関する基本用語を中心に解説しています。

頭金 【あたまきん】

住宅などを新築したり購入する場合に、建築費や購入代金のうち金融機関からの借金で支払う金額を除いた部分のこと。

本来は、引渡しまでに現金で用意しなければならない自己資金の一部になるが、頭金相当額を身内の借金や社内融資などで賄うこともある。頭金不足の人向けに、分譲住宅の売主が通常のローンに加えてノンバンクなどの「頭金クレジット」を付けることもある。

なお頭金には分割払いの最初に支払うお金という意味もある。

アスベスト 【あすべすと】

珪酸(けいさん)マグネシウムを主成分にした繊維状の鉱物で、耐熱材、耐火断熱材、絶縁材、補強材など幅広い建築材料などに使われてきた。

ギリシャ語で「不滅の」という意味を持ち、日本語では「石綿」ともいう。

直径1ミクロン以下の細長い微細な繊維を吸い込むと、石綿肺、ガンなどの病気の原因となり、人体に有害なことから、新築時はアスベストは使用されなくなりつつある。

その一方で、建物解体時の飛散防止対策や処理方法が問題になっている。

悪臭防止法 【あくしゅうぼうしほう】

工場や事業所などの活動に伴って発生する不快な臭気=悪臭に対して、必要な規制を行うことを定めた法律。

都道府県知事等は、悪臭の発生を抑制して生活環境を保全する必要のある地域を指定して、その規制基準を設定することができる。特定悪臭物質ごとの濃度で規制する方法と、複合臭を評価できる臭気指数で規制する方法がある。

前者は畜産業や化学工場などの製造業に、後者は飲食店など都市型サービス業の規制に有効。

アスファルト 【あすふぁると】

原油からできた炭化水素化合物。天然の状態で蒸発、酸化、重合などによってできたものを天然アスファルト(=瀝青〈れきせい〉。

ヨーロッパでは無機質を含まないものはビチューメンと呼ぶ)、石油精製の残りカスとしてできたものを石油アスファルトという。

防水工事や道路舗装用材料の原料になる。

厚めのフェルト類にアスファルトを塗布して着色砂をつけて板状にカットしたものをアスファルトシングルといい、屋根葺(ふ)き材に使われる。

アセットマネジメント 【あせっとまねじめんと】

投資家のために資産(asset)を総合的に管理運営する、いわゆる投資顧問業務のこと。

投資アドバイザーともいう。

特定の不動産にとらわれず、資産全体の組み替えを含むポートフォリオのアドバイス、実際の買収・売却請負、財務分析、資産評価、各種の契約代行などを行う。

アセットマネジメント会社は、投資信託委託会社に属している資産運用のプロであるファンドマネジャーや、プロパティマネジメントをコントロールする。

アトリウム 【あとりうむ】

古代ローマの住宅建築における天窓のある広間、または、初期キリスト教会の前面に設けられた回廊で囲まれた中庭のこと(atrium)。

後者を「パラダイス」ともいう。

現代建築では、ガラス屋根などで自然の採光をとりこんだ広場状の空間や、屋根のかかった公開空地のことを指し、「屋根付きプラザ」や「内部公開空地」とも呼ぶ。

全天候型のオープンスペースで、イベントを行ったり、にぎわいを演出するしかけになる。

アプローチ 【あぷろーち】

直訳すると「何かに近づく道」とか「接近すること」。不動産では3つの使い方がある。

1つは、最寄り駅から現地へ行く道の状況という意味。

坂道の有無、歩道の整備状況、交通状況などが含まれる。

2つめは大規模マンションで、団地の入口から各住戸の玄関までの状況を示す。

歩行者と車の入り方、駐車場との関係などが含まれる。

最後に、一戸建ての場合に、敷地の入口、門扉などから玄関までの状況、カーポートの配置などを示す。

洗い出し仕上げ 【あらいだししあげ】

壁や土間の塗り仕上げのひとつ。

御影石や大理石の砕石などの種石(骨材)を混ぜたモルタルを塗り、完全に硬化する前にワイヤブラシなどで水洗いして、表面に石粒を浮きたたせるもの。

コンクリート塗り、モルタル塗り、人造石塗りなどに用いられる。

那智黒などの豆砂利をコンクリートの上にまき、コテで押さえたあとに散水してブラシで表面のセメントペーストを取り去る簡易な方法もある。別名「人洗(じんせん)」ともいう。

アルコーブ 【あるこーぶ】

マンションの玄関前で、外壁面から少しくぼんだ形になっている空間のこと。

玄関ドアを開け閉めするときに共用廊下を人が歩いていてもぶつからない。

また、外からの視線が遮られるなどのメリットがあり、プライバシーを高める。

語源は、凹所を表すアラビア語の「al kubbe」。

建築用語では、本来は、部屋の壁を後退させて設けた付属的な入り込み空間を意味する。

奥まった私室、書斎コーナー、床の間などもアルコーブの一種。

行灯部屋 【あんどんべや】

もともとの意味は、遊女屋で代金を払えない客を押し込めておく薄暗い部屋(あんどんや布団を収納していた)のこと。

転じて、マンションなどで窓がなかったり、ほとんど光が入らない部屋という意味に使われる。

窓がなくても、ふすまや障子などの引き戸で仕切られている和室の続き間なら開けっぱなしにすれば隣の部屋から光が入るが、洋室で開き戸の場合には昼間から電灯をつける必要があるので電気代がかかる。

また、納戸としてしか使えない。

IHヒーター【あいえいちひーたー】

クッキングヒーターのうち、フラット天板の一種。

磁力線の働きによって、鍋自体を発熱させて加熱調理するので熱効率が高い。

安全性が高く、微妙な温度調整が可能だ。

ガスでは難しい、ごく弱い火力を保てるのも利点のひとつ。

最近では5000kcal/hのガスバーナーに匹敵する熱量を出すものも登場している。

ただし、使える鍋の素材が鉄やステンレスなどに限られるのが難点。金属製でもアルミや銅の鍋は使用できない。

アウトフレーム工法 【あうとふれーむこうほう】

マンションの建築工法のひとつで、柱や梁などのフレームを室外に出す設計のこと。

「アウトポール」ともいう。

従来、柱と梁で骨組みを支えるラーメン構造のマンションでは、室内側に柱型や梁型が出っ張るため、家具の配置に制約が出たり、無駄な空間が発生したりした。

アウトフレーム工法では室内側がすっきりするので、空間を有効に使える。

バルコニー側と開放廊下側の両方に柱型はあるが、バルコニー側を外に出すケースが一般的。

青田売り 【あおたうり】

建物が完成する前に、土地付き建物の販売をすること。

未完成販売ともいう。

新築マンション・一戸建ての分譲では青田売りが多い。

宅建業法では「広告開始時期の制限」として、建築確認前に青田売りの広告を出すことを禁止している。

そのため広告には必ず建築確認番号が表示される。

実物を見て確認することができないので、図面やモデルハウス等で判断することになる。

契約前に、建物の外観、設備仕様など細かい点まで確認すること。

上げ下げ窓 【あげさげまど】

上下に並んだガラスを縦枠に沿って上げ下げして開閉する形式の窓。

下部のガラスのみ上下する窓をシングルハング窓、上下のガラスが両方とも可動する窓をダブルハング窓という。

バランサーの働きで上がった窓の急落下を防止している。

雨仕舞いがよく、網戸も面格子も外部に設置できる。

両側の壁を耐力壁にしなければならないといった構造上の理由から開口部を制限される場合でも、採光や換気を確保するために窓を設けたいとき有効。

RMBS 【あーるえむびーえす】

住宅ローン担保証券(Residential Mortgage Backed Securities)。

MBSの一種で、金融機関の扱う多数の住宅ローン債権を集めてプールし、そこから得られる元利金を裏付けに証券化するしくみ。

住宅金融支援機構の発行する貸付債権担保住宅金融支援機構債券もその1つ。

MBSの中でもRMBSの市場規模が大きいため、「MBS=住宅ローン担保証券」と表現される場合も多い。

アイランド型キッチン 【あいらんどがたきっちん】

キッチンの作業台を壁面から分離し、島(Island)型に設けたレイアウトを指す。

主にオープンキッチンに用いられる。コンロ・シンクなどあらゆる設備をアイランドカウンターに設置することもあれば、作業台だけを独立させてアイランド状に設けることもある。

いずれも作業台を取り囲むようにして複数の人が同時に作業できるのがメリット。

家族皆で、または友達と一緒に、料理を楽しみたいというケースにふさわしいレイアウト。

青色申告 【あおいろしんこく】

不動産所得、事業所得、山林所得のある人が、所得税の確定申告をするときの手続きのひとつ。

申告用紙が青かったことから青色申告といわれる。

青色申告をするには、その年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を所轄の税務署に提出し、一定の様式の帳簿を備えつけて記録・保存をする必要がある。

青色申告には「青色申告特別控除」や「事業専従者給与の必要経費算入」「損失の繰越」など、白色申告にはない特典がある。

アフターサービス 【あふたーさーびす】

メーカーや販売会社などが消費者に対して一定期間の無償修理の保証をすることで、法的な定めではなく、営業対策や顧客サービスとして自主的に行うもの。

それぞれの業界団体ごとに一定のガイドラインを設けている。

業者によって内容が異なるが、大手の住宅メーカーでは50-60年の超長期保証を独自に実施している例もある。

期間の長さだけでなく、定期検査やサービス体制の充実度などが、業者選びのポイントのひとつになる。

網戸【あみど】

外部に面した開口部に取り付ける網入りの戸。

ガラス戸と併用することが多い。

自然の風を室内に取り入れながら蚊やハエの侵入を避けるのに使われる。

フレームはアルミサッシや木、網はポリエステル製やステンレス製など。

なかでもポリエステル製は軽く、水洗いできるので手入れが簡単。

以前は冬場ははずして収納する習慣だったが、最近では使わないときは引き戸の柱部分にプリーツ状に折り畳んで収納できるものも登場している。

アルカリ骨材反応 【あるかりこつざいはんのう】

コンクリートの劣化に関係する現象のひとつ。

コンクリートに含まれるアルカリ性溶液(水酸化ナトリウムや水酸化カリウム)と特定の骨材(シリカ鉱物など)が化学反応して生成物が膨張するなどの変化が起きる結果、コンクリートを変形させたりひび割れを生じさせ、強度を低下させる。

防止方法は、

(1)アルカリシリカ反応性試験で無害の骨材を使用する

(2)フライアッシュなど反応抑制効果のある混和材をセメントに入れるなど。

暗騒音 【あんそうおん】

ある場所の特定の騒音について着目しているときに、その対象になる音がないときに周りにある音のこと。

たとえば住宅で隣戸からのピアノの騒音が問題になっているとき、ピアノが鳴っていないときにも常に周辺環境からザワザワと聞こえる音が暗騒音となる。

騒音の測定をする場合は対象騒音以外に暗騒音を同時に考慮する。

対象の音が同じレベルでも、暗騒音が小さいと煩わしく感じやすく、暗騒音が大きいとあまり気にならない傾向がある。

アンボンド工法 【あんぼんどこうほう】

ラーメン構造のマンションでは、床スラブがたわんだり、振動しないように小梁を入れるのが一般的。

そのため直天井の場合は室内に小梁が露出する。

この小梁を無くしたのがアンボンド工法。床スラブにPC鋼材を通して両側から引っ張ることで、あらかじめ圧縮力(プレストレス)を与えておき、床スラブのたわみを防ぐ。

プレストレスト・コンクリートの工法の一種。

小梁は出ないが盤振動が起きる可能性があり、遮音性はやや落ちる。

生け垣 【いけがき】

常緑樹の小高木や季節に花をつける低木などの樹木を、並べて植えることで垣根にしたものの総称。

単一種の場合と、いろいろな種類の樹木を一緒に植える「交ぜ垣」「寄せ垣」などがある。

また自然の形のままの植え込み生け垣、一定の形に整えた刈り込み生け垣がある。

生け垣は町並み形成の面で優れているだけでなく、高木を植えることで延焼を防ぐなど防災的なメリットもあるため、補助金を出して生け垣設置を促進する自治体もある。

遺産分割協議書 【いさんぶんかつきょうぎしょ】

遺産の分割方法について相続人が話し合って合意した内容を記した書類。

全員が同意すれば、法定相続分や遺言と異なる分割をすることもできる。作成にあたっては、被相続人と相続人の本籍や現住所などを特定することが必要。

協議書には、相続人全員で署名押印する。

財産はできる限り具体的に記載することがポイント。

不動産は所在地・面積・構造、預貯金は銀行支店名・口座番号・金額など。債務の分割内容も記載しておく。

板壁 【いたかべ】

板張りの壁の総称。板の張り合わせ方によって、垂直のラインが出る縦羽目板と水平のラインが出る横羽目板がある。

縦羽目板の接合部分の種類は、合決(あいじゃく)りと本実(ほんざね)など。

横羽目板は、板を重ね合うように取りつける下見板(羽重ね)張りが一般的。

シンプルな南京下見板張り、間柱に合わせて縁をかぶせた押し縁下見板張り、合決りに似た張り方のドイツ下見板張り(箱目地張り、目筋張り)などの種類がある。

位置指定道路 【いちしていどうろ】

建築基準法上の「道路」のひとつ。

新しく開発された分譲地などの幅4m以上の私道で、特定行政庁が道路位置の指定をしたもの。

ミニ開発で、袋小路状の私道の周りを建売住宅が取り囲んでいるようなケースによくある道路。

道路位置の指定を受けるには、公道との交差部に有効な隅切りがあること、側溝を設けること、一定以上のこう配がないことなど、特定の技術的な基準に適合することが条件。

位置指定を受けるまで建築確認は取れない。

一般媒介契約 【いっぱんばいかいけいやく】

媒介契約の一種で、複数の業者に重ねて仲介を依頼できるもの。

並行して依頼している業者にほかの業者を明らかにする義務のある「明示型」と、伏せておける「非明示型」がある。

一昔前は媒介契約といえば「非明示型」が多かった。

自分で発見した相手と取引することも可能。

売り手にとっては有利な条件で取引できる機会が増えるメリットがあるが、業者側から見るとほかの業者に先を越されるおそれがあり営業活動で熱意に欠ける面がある。

違反建築物 【いはんけんちくぶつ】

建築基準法や都市計画法などに違反している建築物のこと。

一般に「違法建築」という。

本来、法律に適合しない建物は建築できないが、建ぺい率・容積率の違反、接道義務違反などは珍しくない。

建築確認を受け付ける特定行政庁は、違反建築物を発見した場合には、建物の取り壊し、改築、修繕、使用禁止などの是正命令を出し、違反事実を公示できる。

また緊急の場合は、特定行政庁が任命した建築監視員が工事施工の停止を求められる。

インカムゲイン 【いんかむげいん】

資産運用や投資に対するリターン(成果)のひとつで、資産を手放さずに安定的・継続的に得られる収益(所得)のこと。

株式投資の場合は配当金、預貯金などの場合は受取利子(利息収入)、投資信託などの場合は収益分配金、不動産の場合は賃料収入などを指す。

元本に対する1年間のインカムゲインの割合をパーセンテージで表したものが「利回り」で、収益性の指標になる。

インカムタックス(income tax)は所得税。

インシュレーションボード 【いんしゅれーしょんぼーど】

軟質繊維板(insulation board)。

ファイバーボードの一種。

木材チップなどを高温高圧で蒸してほぐした繊維をすき出して乾燥して固めた多孔質板で、比重は0.4未満と密度は低い。

断熱性・吸音性・耐久性にすぐれ、断熱材や内装下地材、畳床、家具やキャビネットの心材などに使われる。

透湿性があり、結露防止に役立つ。

アスファルト処理をして耐水性と強度を高めたものを「シージングボード」という。

インターネット販売 【いんたーねっとはんばい】

インターネットを通じて不動産会社や住宅メーカーがユーザーと接触し、商談を進める販売方法のこと。

住宅の場合、一般商品のネット通販とは違い、ネット上だけで取引は完結せず、売買契約や請負契約の前段階までの情報交換が中心。

企業はホームページで情報提供し、ユーザーはEメールで質疑応答、資料請求等を行う。

現地見学の後にネットで登録申込みを受け付けるケースも。

中古住宅や賃貸住宅の仲介でも活用されている。

インフラ 【いんふら】

インフラストラクチャー(infra-structure)の略。

直訳すると「下部構造」となるが、一般に、都市における生活や経済活動を支える基盤となるもろもろの施設を指す。

具体的には、自動車の道路、鉄道、港湾施設、上下水道、電気ガスなどのこと。

電話回線、CATV、光ファイバーなどの通信回線、インターネット自体もインフラの一種といえる。

インフラの整備状況によって、都市の成熟度、発展性が変わってくる。

入会権【いりあいけん】

一定の地域の住民たちが山林や原野を共同で管理して、薪や山菜、草木を採取したり、家畜を放牧するなどして利用する慣習上の権利。

天然林の育成や人工植林をしている集落もある。

共有、または地役権に準ずる物権。

入会権は登記できないが、登記がなくても第三者に対抗できる。

そのため、入会権があることを知らずに別荘を建てようとして、入会地の住民と紛争になることもある。

山林や原野を取得する場合には入会権の有無を要確認。

遺産分割 【いさんぶんかつ】

亡くなった人(被相続人)が残したすべての財産を、相続人に配分する手続きのこと。

分割の方法は

(1)遺言書がある場合は遺言による指定

(2)遺言がないときは相続人全員による遺産分割協議

(3)協議で話し合いがつかない場合は家庭裁判所による調停や審判

の3種類。

分配のしかたには、財産をそのまま分ける現物分割、不動産などを売却・現金化して分ける換価分割、どちらもできない場合の代償分割などの方法がある。

委託管理 【いたくかんり】

管理運営の方式の一つ。

管理の主体は管理組合だが、具体的な実務を管理組合自身でやる手間は大変。

そこで現在のマンションの多くは管理業務を管理会社に委託している。

業務全般をまかせてしまうのが全面委託管理。

業務の一部、たとえば設備の保守点検、管理員業務など、特定のものを任せるのが部分委託管理になる。

全面委託は、住民が管理に無関心になりがち。

また委託の程度によって管理会社に払う手数料が違い、管理費も変わる。

遺贈 【いぞう】

遺言によって財産を無償で譲り渡すこと。

被相続人が死亡した時点で成立する。

財産を受ける人を「受遺者」という。

遺贈の内容は、ほかの相続人の遺留分をおかさない限りは尊重される。

遺贈の方法には「遺産の半分を与える」のように相続分を指定する「包括遺贈」と、「○○の土地を与える」のように特定の財産を指定する「特定遺贈」がある。

また「○○の面倒を見る」など特定の義務を付けた「負担付遺贈」という方法もある。

田舎暮らし【いなかぐらし】

都会から離れた土地に移り住むこと、あるいは半定住すること。

また自然回帰的なライフスタイルそのものを表す。

非日常的な空間でレジャーや趣味を楽しむ「リゾート」に対して、地域との交流や家庭菜園などの”農的な暮らし”を目指す志向が強い。

快適性や利便性を求めて、農山村から都市部へ大量に人口が流れていた高度経済成長が終わり、モノの豊かさから心の豊かさを重視する傾向へと価値観が変化し出した頃から始まった動き。

1列型キッチン 【いちれつがたきっちん】

シンク、コンロのある作業台を1列に並べた最も基本的なレイアウト。

「1型」「i型」とも呼ぶ。

冷蔵庫も同列に並べる場合、作業の動線が横移動一直線になるため、全長は3600mmが限度。

ただし、短すぎると作業スペースが不足する。

シンクとコンロの間に、少なくとも600mm以上の調理スペースを確保しよう。

また、キッチンのワークトップと背後の壁または食器棚の間には900?1200mm程度の移動・作業スペースが必要。

違約金 【いやくきん】

売買契約で、契約当事者の相手方に債務不履行があった場合に損害賠償を請求できる。

実際の損害額にかかわらず、その賠償額をあらかじめ契約の際に決めておくことを「損害賠償の予定」といい、予定した賠償額を「違約金」という(違約金を損害賠償とは別の経済的制裁とする考え方もある)。

売主が不動産会社などの宅建業者で買主が個人の場合は、賠償額を含む違約金の総額が代金の2割を超えてはならないと法律で決められている。

遺留分 【いりゅうぶん】

相続人には最低限保証された相続権があり、遺産のうち法的に留保された一定の割合を「遺留分」という。

被相続人は生前贈与や遺言によって財産を自由に処分できるが、相続人の遺留分は侵害できない。

相続人が遺留分を取り戻すために意思表示することを遺留分減殺請求という。

この請求権は、相続が開始して減殺すべき贈与や遺贈があることを知ってから1年以内に行使しないと時効で消滅。

その事実を知らなくても10年で消滅する。

印紙税 【いんしぜい】

不動産売買契約や借地権の設定契約、工事請負契約、ローン契約などの契約書を作成するときに、取引金額に応じて課税される。

作成した契約書1通ごとに所定の印紙をはりつけて、消印することで納税する。

いわゆる領収書の印紙も同じ。

納税の義務は契約の当事者双方にあり、不動産取引では2通作ってそれぞれ折半するのが一般的。

印紙税を納めなくても契約の効力には何ら影響しないが、納税しないと印紙税法上の罰則がある。

インテリジェント・ビル 【いんてりじぇんとびる】

最先端の建築設備や高度な情報通信機能を持ったオフィスビルといった程度の意味で、はっきりした定義があるわけではない。

「高度情報化ビル」ともいわれる。

空調、電気、セキュリティなどの設備をコンピュータ制御で自動化し、建物内に情報通信ネットワークを構築して、オフィスオートメーションやテレコミュニケーションに対応できることなどが共通の要素。

情報化によって省エネ、省コストにつながることも要件のひとつ。

インターネット対応 【いんたーねっとたいおう】

マンション全体(管理組合)でインターネットのプロバイダーと専用線契約をして、固定料金で常時接続のできるシステムを導入していること。回線使用料も含めて月額数千円程度でつなぎっぱなしにできる。

管理費に組み込まれているケースもある。

低価格で利用できるのが最大のメリットだが、インターネットの利用はマンション内に限られるので、モバイル端末などでほかの場所で使いたい場合は、別のプロバイダーとの契約が必要。

ウィークリーマンション 【うぃーくりーまんしょん】

短期契約で借りられるマンション。

原則として、1週間単位の契約をウィークリー、1か月単位をマンスリーという。

マンスリーマンションともいうが、1週間以内、または1日単位の宿泊が可能なケースが多い。

通常の賃貸マンションのように敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用がかからない。

ホテルや旅館に長期滞在するよりも費用が安く、家具や什器・家電製品などが備えつけられているのが特徴。

長期旅行、出張・研修などに活用。

ウォークインクロゼット 【うぉーくいんくろぜっと】

主に衣類などの収納用スペースで納戸の一種。

押入などとの違いは中に人が入って物品の出し入れができること。

寝室の広さにもよるが大きさは最低でも1坪半は必要。

それ以下なら、寝室の壁に洋服ダンスを並べた形態がベター。

ウォークインクロゼットには洋服を掛けるハンガーパイプのほか、小物や下着を入れる引き出し、手持ちのタンスなども入ると便利。

広さにゆとりがあれば身だしなみを整えられる鏡や照明器具にも配慮したい。

ウォール型キッチン 【うぉーるがたきっちん】

キッチンの作業台を壁(wall)に沿って設けるレイアウト。

壁面に接しているので、カウンターの上下にキャビネットを設けることができ、収納量を確保しやすい。

住宅の外壁に接している場合はシンク前などに窓をつけることもできるし、ダクトを通さずに直接的な排気が可能になるので、換気や通風、採光計画も立てやすいプランだ。

オープン、セミオープンにすることも可能だが、ダイニングやリビングには背を向けることになる。

ウッドデッキ 【うっどでっき】

地面より一段高く、建物の前に張り出して設けるテラスのうち、木製床のものを「ウッドデッキ」と呼ぶ。

素材には、腐りにくいレッドシダー(米杉)などの天然木に防腐処理を施したもののほか、木の粉に樹脂を混ぜてつくった耐久性の高い合成木を使用しているものもある。

ガーデニングブームでウッドデッキの普及もすすみ、最近ではこれにかける屋根を指して「テラス」「テラス屋根」などと呼ぶエクステリアメーカーもある。

内締まり錠 【うちじまりじょう】

戸の室内側からだけ締められる錠のこと。

古い日本家屋の引き違い戸で、屋内側から鍵穴に入れて回転させることで内外の戸を締めつけて固定させる「ねじ締まり」(ねじり錠)、サッシの「クレセント錠」、公衆トイレなどの室内側に付けられる「ナイトラッチ」などがある。

「上げ落とし」「かんぬき」も内締まり型の機構。

戸の室外側からしか施錠できないものを「外締まり錠」といい、物置、ロッカー、倉庫、点検口などに利用される。

売出価格 【うりだしかかく】

中古一戸建てや中古マンションの物件広告などに出ている価格のことを「売出価格」という。

新築分譲の販売価格とは少しニュアンスが違う。

というのは、中古の場合、売主は個人であることのほうが多い。

仲介会社に査定を依頼し、その結果出た査定価格に、いくらで売りたいかという売主の希望を考慮に入れて、最終的に売出価格を決めるという流れだ。

急いで売りたい時は少し低めに、余裕のある時は高めの価格で出すこともある。

ウィークリーリゾート 【うぃーくりーりぞーと】

会員制リゾートクラブの一種で、1年のうち特定の1週間の利用権を購入するタイプ。

欧米のリゾートクラブで普及している。

通常の預託金制や共有制の場合は利用日の予約と室料が必要になるが、ウィークリーリゾートではどちらも不要。

ただし、単独の拠点でのみ利用となる。

利用権のみの預託金タイプと不動産所有権がつく共有タイプがある。

会員権の金額は、トップシーズンほど高く、閑散期ほど安くなるというわかりやすい設定。

ウォーターハンマー【うぉーたーはんまー】

給水・給湯、送水、蒸気など、建物内に水が通る配管で、ハンマーで叩いたような音が発生する現象のこと。

「水撃作用」ともいう。

バルブを急に開けるなど、水流の急変や急停止したときに配管内の圧力が瞬間的に高まり、それが圧力波となって上流に伝わるのに伴って配管を振動させることで音が発生する。

建物内の騒音や振動、配管の損傷、漏水などの原因になる。

水圧を適切に保ったり、防止用の器具を設置するなどの対策が必要。

内金 【うちきん】

購入代金を何度かに分けて支払う時に、代金の一部を前払いするものを一般に「内金」または「内入れ金」という。

たとえば、取引する不動産に付いている抵当権を売主に抹消してもらうためなど、売主に契約履行の準備を促すために買主が協力するという意味で支払う場合が多い。

引き渡しまでに支払う中間金などもこれに当たる。

手付金とは必ずしも一致しない。

金額的に代金の4分の1から2分の1程度と大きくなるケースがある。

内断熱 【うちだんねつ】

鉄筋コンクリート造やブロック造などの構造躯体の室内側に断熱材を張る工法のこと(inside insulation)。

外壁に面して断熱材が不連続になる床スラブや戸境壁にヒートブリッジ(熱橋)ができるため、断熱補強が必要。

内部結露も招きやすい。

マンションでは外壁は内断熱、屋上は外断熱にするケースが主流。

木造住宅の場合、柱や梁などの骨組みの中に断熱材を入れる工法を「充填(じゅうてん)断熱」といい、内断熱とはいわない。

売主 【うりぬし】

取引態様の1つで、買主にとって売買契約を結ぶ相手のこと。

新築マンションや建売住宅の場合は、不動産会社(宅建業者)が売主。

中古住宅の場合は、個人が売主のケースが多い(不動産会社の場合もある)。

通常は、不動産の売主と所有者は同じだが、時には所有者の代理人が売主になっていることもある。

登記簿上の所有者と売主が一致していない場合は、売買契約の際、売主が所有者からの委任状を持っているかを確認することが重要。

埋立地【うめたてち】

川や海などの水面に土砂を盛って陸地にしたところ。

海底からさらった細かい土砂、建設残土、産業廃棄物や都市ゴミなどで埋め立てられる。

旧建設省告示では、埋め立てた地盤の深さが3m以上で、かつ埋め立てられてから30年経過していないものは、軟弱地盤を意味する第三種地盤に分類される。

砂分の多いところは液状化の危険があり、粘土層が厚いところは超軟弱の地盤になる。

古地図や土地条件図で埋立地かどうかがわかる。

AE剤 【えーいーざい】

「Air Entraining Agent」=空気連行剤。

コンクリート用化学混和剤のひとつで、コンクリートの中に独立した微細な空気の泡を含ませて、ワーカビリティ(施工軟度)を高めるために用いられる。

また、コンクリート中の水分の凍結や融解に伴う膨張と収縮によってコンクリートが劣化するのを防ぐ効果もある。

気泡の大きさは0.025-0.3mm。

連行する空気量はコンクリート総量の3-5%が適切とされる。

ADSL 【えーでぃーえすえる】

既存の電話線のような銅線を使ってデジタルデータ通信を行う技術をDSL(Digital Subscriber Line)という。

ADSL、SDSL、HDSL、VDSL、CDSLなどの種類がある。

そのうち日本で一番普及しているのがADSL(非対称デジタル加入者線「Asymmetric DSL」)。

データを受信するときの速度(下り方向)と送信速度(上り方向)が違う。

ブロードバンドの一種。

エアコン 【えあこん】

エアコンには、室内機と室外機が一対になっているタイプのほか、室外機1台に複数の室内機を接続する「マルチエアコン」がある。

また、室内機の設置方法にも、一般的な壁掛けタイプのほか、床置き型、天井や壁に埋め込む「ハウジングタイプ(ビルトインタイプ)」がある。エアコンだけで冷暖房するときは冷房よりも暖房能力を重視するのがポイント。

部屋の広さに見合った能力のものを選ばないと、省エネ効果はあがらない。

ALC 【えーえるしー】

軽量気泡コンクリートの一種で、「Autoclaved Light-weight Concrete」の略。

石灰質原料、珪酸質原料、発泡剤などを入れてオートクレーブ養生で硬化させる。

工場で高温・高圧(約180度・10気圧)の蒸気を加えて15?16時間かけて成形させることを「オートクレーブ養生」という。軽くて断熱性・耐火性に優れる。

パネルとブロックがあり、鉄骨造やRC造の非耐力壁、床、屋根などに使われる。

ABS 【えーびーえす】

資産担保証券(Asset Backed Securities)。

不動産や各種の貸付債権、リース債権、売掛債権など、特定の資産を裏付けに発行される証券のこと。

1996年にリース・クレジット債権を裏付けとしたABSの発行が解禁された。

特定資産をオリジネータ(原資産保有者)からSPV(特別目的事業体)などに分離して、特定社債や優先株式などを発行し、資産から得られるキャッシュフローで利子や償還金を支払う。

永小作権 【えいこさくけん】

小作料を支払って、他人の土地で耕作や牧畜などを行なえる物権。

現在、新規で設定される例はほとんどない。

もともとは荒れ地を自ら開墾した者が、半永久的な耕作権を持つという慣習的な関係から生まれた。

永小作権の存続期間は、民法で20年以上50年以内と規定されている。

特段の期間の定めがない場合は30年。

更新する場合は最長50年となる。

また農地法の適用を受け、農業委員会が小作料の標準額を定めることができる。

液状化 【えきじょうか】

砂質土がゆるく堆積してできた地盤が、地震などの振動を受けることによって液体のような泥水状態になってしまう現象。

砂質土は比較的良い地盤だが、ひとたび液状化が起きると軟弱地盤となり、砂混じりの水が地表面に噴き出したり、部分的に陥没したりして、建物や地中に埋設していた配管類に損傷を与える。

海沿いや埋立地で発生しやすい。

台地でも旧河道や谷を砂質土で盛土造成したところは液状化のおそれがある。

エコキュート 【えこきゅーと】

家庭用自然冷媒ヒートポンプ式給湯機の愛称。

従来のフロンガス冷媒に比べて地球温暖化の影響が小さい二酸化炭素を冷媒に、ヒートポンプを用いて高効率の給湯を行う。

COP(エネルギー消費効率)は年間平均3.0以上、貯湯式で割安な夜間電力を使用するので、ランニングコストはガス給湯器の5分の1程度と経済的。

最高で約90度までの高温での沸き上げが可能。

床暖房や浴室乾燥暖房ができる多機能タイプもある。

エクイティ型証券 【えくいてぃがたしょうけん】

不動産証券化の形態のひとつ。

エクイティ(Equity)は株式という意味。

エクイティ型証券は、不動産の所有権を小口化するなどして、優先株や優先出資証券を発行するしくみになる。

収益状況に応じて配当が変わり、元本の保証もない。

半面、不動産が値上がりすればキャピタルゲインを得られる可能性もある。

ハイリスク・ハイリターンの性格を持つ。

具体的には、不動産共同投資商品(任意組合型)やエクイティ型リートなどがある。

エコ・ステーション 【えこすてーしょん】

電気、天然ガス、メタノールなどのクリーンエネルギーを使った低公害自動車、およびディーゼル代替用のLPガス自動車向けに燃料を供給する施設のこと。

政府は2010年までに低公害車を348万台達成させることを目標に、財団法人エコ・ステーション推進協会を通じて補助金を出すなど普及を図っている。

最近は燃料電池車向けの水素ステーションの設置も望まれている。

なお、廃棄物の分別回収場所の呼び名でもある。

SI住宅 【えすあいじゅうたく】

Sはスケルトン(Skeleton)の頭文字で「骨組み」「骨格」という意味。住宅では柱や梁などの基本構造部分(構造躯体)のこと。

Iはインフィル(Infill)の頭文字で、住戸の中にある内装や間仕切りの造作などのこと。

耐久性が高いスケルトンと、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に変更できるインフィルをはっきり分離することによって、物理的にも社会的にも長持ちする住宅を目指したものを「SI住宅」という。

エスクロー 【えすくろー】

商品を売買するときに、売主と買主との間に立って代金の決済代行を含めて安全な取引をサポートする第三者機関のこと。

「escrow」は「寄託」という意味。

もともとアメリカでは不動産取引に利用され発達してきた。

現在では、インターネットのオークションで、出品者と落札者の間の代金と商品の受け渡しをバックアップするシステムとして普及している。

料金は取引金額ごとの設定、または配送料込みで距離に応じた金額になる。

SPC 【えすぴーしー】

特定目的会社(Special Purpose Company)。

特定の資産を裏付けとした有価証券を発行するためだけに設立された法人で、不動産証券化のために活用される一種のペーパーカンパニー。

任意組合、匿名組合などと並ぶSPV(特別目的事業体)のひとつ。

従来の商法上のSPC(株式会社や有限会社)を「特別目的会社」、資産流動化法上のSPCを「特定目的会社(TMK)」と区別して表記する場合もある。

SPC法 【えすぴーしーほう】

特別目的会社(SPC)の設立を容易にして、担保不動産の流動化を図った法律。

「特定目的会社の証券発行による特定資産の流動化に関する法律」の通称。

1998年6月5日成立、同年9月1日施行。

SPCの最低資本金(特定出資)は10万円で商法の株式会社の1000万円に比べて低い。

また不動産の移転に伴う税金の軽減、投資家保護のための情報公開などについて定められている。

SPT 【えすぴーてぃー】

特定目的信託(Special Purpose Trust)。

特定資産のオリジネータ(原資産保有者)が、資産の管理処分等を信託銀行に委託して、オリジネータがその信託受益権を投資家に販売できる制度。

信託銀行がSPTになることで自己完結型の資金調達をすることができる。資産流動化法によって解禁された。

発行できる受益証券は1種類。

従来は、信託受益権をいったんSPV(特別目的事業体)に譲渡して証券を発行するしくみだった。

SPV 【えすぴーぶい】

特別目的事業体(Special Purpose Vehicle)。

不動産などの資産を裏付けに証券を発行するための組織のことで、「投資ヴィークル」「証券発行専門体」ともいう。

証券化の対象になる資産を法人本体から独立させることがポイント。

法人と投資家への二重課税を回避するための「器」や「箱」(=導管体、Conduit)という位置づけになる。

具体的にはSPC、匿名組合、パートナーシップ、投資信託など。

N値 【えぬち】

地盤の強度を表す指標のひとつ。

ボーリング調査に伴う標準貫入試験で測定されるもので、ロッド=鉄管の先端にサンプラーを付けて、重さ63.5kgのハンマーを75cmの高さから自由落下させて、サンプラーが30cm貫入するのに必要な打撃回数が「N値」。

この数値が大きいほど固くしまった地盤と判断できる。

ただ、粘性土など、土の性質によってはN値だけで判断することは危険なので、ほかの指標も考慮する必要がある。

エネルギー消費効率 【えねるぎーしょうひこうりつ】

消費電力1kW当たりの冷却・加熱能力を表した値。

この値が大きいほど効率が良く、ランニングコストも安くなる。

「Coefficient Of Performance」(成績係数)の頭文字を取って「COP」と略す。エアコンの場合は、冷房COPと暖房COPがあり、冷暖房兼用のものは両者の平均値で表される。

改正省エネ法のエアコンに関する省エネ性の基準は冷暖房平均COPを用いる。給湯器でも同じ指標を使う。

FRP樹脂 【えふあーるぴーじゅし】

Fiber Reinforced Polyester(Plastic)の略で、ガラス繊維強化プラスチックのこと。

軽くて熱に強く、腐食・サビの心配がほとんどない素材なので、浄化槽や貯水槽などに幅広く使われる。

比較的安価で普及タイプのユニットバスの浴槽などに採用されることが多く、「ポリバス」と呼ばれることも。

やや重量感に欠け、汚れがつきやすいと言われるが掃除はしやすく、材質の改良も進んでいる。

エフロレッセンス 【えふろれっせんす】

efflorescence。直訳すると「開花」や「風化」。建築分野では、コンクリートやレンガの目地の表面にしみ出して結晶化した白い物質を意味する。

白い花が咲いたように見えることから「白華」「擬花」などともいう。

原因は、セメントの水和生成物としての水酸化カルシウムや硫酸塩などが、ひび割れを通ってくる水に溶け出して外気にさらされ炭酸カルシウムに変化して析出するため。

コンクリート劣化の指標のひとつ。

MSDS 【えむえすでぃーえす】

化学物質等安全データシート(Material Safety Data Sheet)。

化学物質の成分や性質、毒性、取り扱い方などに関する情報を記載したもの。

化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)に基づいて、特定の化学物質を含む製品をほかの事業者に出荷するときに、事前にMSDSを提示することが義務づけられている。

たとえば、住宅では工務店や設計事務所などが建材メーカーからMSDSを受けるケースがある。

MDF 【えむでぃーえふ】

中質繊維板(Medium-Density Fiberboard)。

木質繊維に接着剤を混ぜて、比重0.4~0.8になるように熱圧成形した板。

ファイバーボードの一種で半硬質繊維板(semi-hard board)ともいう。

使用する接着剤によって、Uタイプ、Mタイプ、Pタイプに分かれ、この順で耐水性が上がる。

表面が滑らかで安定性にすぐれているため、塗装や表面加工がしやすい。

建築下地や家具などに使われる。

MBS 【えむびーえす】

不動産担保証券(Mortgage Backed Securities)の略。

ABSの一種で、「モーゲージ証券」ともいう。「モーゲージ」は、抵当貸付または不動産担保ローンを意味する。

複数の不動産抵当貸付債権をまとめ、それを担保にして証券化するしくみ。

住宅ローン債権を担保にした「RMBS」、商業用不動産ローンによる「CMBS」などがある。

金利変動や期限前償還(繰り上げ返済)のリスクがある。

L字型キッチン 【えるじがたきっちん】

冷蔵庫、シンク、コンロをL字型に並べた配置。

L字の両側にシンクとコンロを振り分けると快適なワークトライアングルがつくりやすい。

機器はコーナー部から300mm以上離して設置し、作業スペースを確保しておくのがポイント。

プランには、L字を壁に沿わせて中央にダイニングテーブルやアイランド型の作業台を設けるオープンキッチン、L字の一方をペニンシュラとする対面式のセミオープンキッチンなどのバリエーションがある。

エレベーター 【えれべーたー】

電動ロープ式や油圧式などで人や荷物を上下に運搬する装置のこと。

ロープ式の稼働速度は電動機の種類によって分速60mから90m程度が一般的。

建築基準法では、面積が1平方メートル超、天井の高さが1.2m超の昇降機を「エレベーター」と定義している。

それより小さいものは「小荷物専用昇降機」。

エスカレーターも昇降機に含まれる。

エレベーターのカゴと昇降路の内装は難燃材料にする必要がある(ホームエレベーターは例外)。

縁側 【えんがわ】

住宅の和室など、畳敷きの部屋の外側にある板敷きの部分のこと。

和風建築の特徴的な要素のひとつ。

特に南向きの部屋を正面の庭に広く開放するために設けられたもので、内と外の緩衝空間となる。

部屋の延長、廊下、上がり口などに使われる。

通常は雨戸やガラス障子などで隔てられた建物内部にある。

「内縁」ともいう。

戸を立てていない場合は「外縁」。

幅の広い縁側は「広縁」。

単に「縁」という場合は「濡れ縁」を指すことが多い。

縁甲板 【えんこういた】

住宅の板敷きの部屋や廊下の床材に使われる板のうち、幅8cm~12cm・厚さ15mm~18mm程度で両側を本実(ほんざね)加工したもの(フローリング板は木口面も加工)。

壁や天井に張られることもある。

「えんこいた」とも読む。

縁甲板より幅の広いものを「幅広板」という。

縁甲板に使われる材料は、針葉樹ではヒノキ・スギ・マツ、広葉樹ではブナ・ナラ・カシ・クリ、輸入材ではラワン・アピトン・チークなど。

円筒錠 【えんとうじょう】

ドアノブにシリンダー錠を組み込んであり、鍵穴がノブの真ん中にある円形の錠前。

室内側ノブのボタンを押すと室外側ノブが固定されて、ラッチボルト(空締めボルト)がロックされる。

デッドボルト(かんぬき)はない。正式には「シリンドリカル・ロック(cylindrical lock)」。

「モノロック(monolock)」ともいう。

安価で施工しやすいが、防犯性は劣る。

デッドボルト付きのモノロックもある。

オートロック 【おーとろっく】

マンションのエントランス(共用玄関)に付いているセキュリティ・システムの一種。普通は常に錠が閉まっており、来訪者がインターホンのテンキー等で部屋番号を押すと、各部屋につながり、遠隔操作でエントランスの電気錠を解錠できる。

自分で入る時は、各戸の鍵で開けるか、テンキー式、カード式などのタイプがある。

エントランスの扉には自動ドアと引き戸があるが、前者のほうが便利。

最近はTVモニター付きも増えている。

オーニング 【おーにんぐ】

建物の開口部に、日除けや雨覆いのために設ける可動式のテント。

窓、テラス、バルコニーなどの上部に差し掛け、夏場の直射日光を遮ることで室温の上昇を防ぎ、省エネルギー効果が得られる。

色やデザインによって外観のアクセントにもなる。

開口部の上から斜め前に張り出すタイプ、垂直に下がるブラインドタイプ、幌型に丸く覆うタイプ、柱で支えるパラソルタイプなどがある。

可動方式は、手動、電動、両者の組み合わせの3種類。

オープンキッチン 【おーぷんきっちん】

リビングやダイニングと同一空間にキッチンを配するプラン。

誰もが気軽にキッチンに立ち入れ、作業を手伝える。コミュニケーション重視型のキッチンといえる。

LDKに大きな面積を割けないときでも、広々とした空間がつくれるのがメリット。

ただ、キッチンを散らかしていると目に付きやすいし、壁面が少ない分、キャビネットがつくりにくいので、収納計画には工夫が必要。

音やにおいがLDK全体に広がってしまう難点もある。

オープンスペース 【おーぷんすぺーす】

マンションの敷地内のうち、建物が立っていないスペース(駐車場を除外する考え方もある)のこと。

オープンスペースが広いほど敷地のゆとりが感じられる。

比較する場合は、敷地面積に対する建築面積の割合で表す「空地率」を計算すると便利。

大規模マンションでは空地率が50%以下というケースも珍しくない。

オープンスペースの中で、駐車場の取り方、広場・緑地スペースのデザインの仕方などで敷地プランの善し悪しが分かる。

オープンルーム 【おーぷんるーむ】

中古マンションや一戸建てを販売する時の手法のひとつ。

中古住宅の売却では、購入希望者から予約を受けて個別に見学してもらうのが一般的。

これに対して新築マンションのモデルルームと同じように、誰でも見られるように売却する住戸を開放しておくことをオープンルーム、またはオープンハウスという。

オーナーがすでに転居して空室になっている場合が多いが、まだオーナーが住んでいるときに実施する場合もある。

オール電化住宅 【おーるでんかじゅうたく】

暖房、給湯、調理などの熱源を含めて、すべてのエネルギーを電力でまかなう住宅のこと。

オール電化向けの機器には、クッキングヒーター、貯湯式給湯器、蓄熱式暖房機器などがある。

ガスや石油などの燃焼に伴って発生する有害物質や水蒸気が出ないため、室内空気を比較的清浄に保てるのが特徴とされる。

エネルギー・コストは、電力各社が扱う「季節別時間帯別電灯割引」や「全電化住宅割引」などを活用することで低減できる。

オゾン 【おぞん】

特有の臭いを持つ微青色の気体で、光化学スモッグの指標になる「光化学オキシダント」の主成分。

光化学オキシダントの1時間当たりの濃度が、発令基準の0.12ppmを超えると光化学スモッグ注意報が出る。

オゾンはコピー機やパソコンからも発生。

酸化力が強く、殺菌、消毒、除臭作用がある。

吸引すると気管支の障害を起こすなど人体には有害。

地上数百mに一定の厚さでたまった「オゾン層」は太陽光の紫外線を遮る役割を果たす。

おとり広告 【おとりこうこく】

不動産を探している客を自社店舗へ誘導するために、実際には取引できない物件の広告を出すこと。

架空の物件をでっち上げる場合と、物件は存在していても売主に取引の意思がなかったり、取引の対象とは成り得ない物件を出す場合がある。

広告を見て問い合わせたり来店しても、営業担当者が該当する物件の詳しい情報を出さず、「もう売れた」などといって別の物件に振り向けられる。

不動産公正取引協議会の表示規約で禁止。

オプション 【おぷしょん】

新築一戸建てやマンションで、標準仕様とは別に、特別仕様として用意されている建材や設備を一般に「オプション」と呼ぶ。

普通の窓を出窓に交換したり、外装や内装などの仕上げ材をグレードアップするなど、標準仕様のものと差し替える場合と、収納キャビネットや設備機器類を追加する場合がある。

外壁と同素材のバルコニーなど、一見「標準仕様」にみえるものがオプションになっているケースもあるので、よく確認を。

親子リレーローン 【おやこりれーろーん】

親が借りたローンを、将来、子どもが引き継いで返済するタイプの住宅ローン、または返済方法。親子で連帯債務を負う。

住宅ローンの資格のひとつに、申込時に60歳以下で完済時70歳から80歳といった年齢制限があるため、たとえば50歳のときに35年ローンを組むことは通常できない。

親子リレーローンによって、親が高齢になっても長期の返済期間でローンを組むことが可能になる。

フラット35や民間金融機関でも扱っている。

折り戸 【おりど】

2枚以上の戸を丁番で連結して、開いたときに折り畳む形になる戸。

浴室戸やクロゼットの扉に使うケースが多い。

狭い場所でも開口間口が大きく、畳み込んだ戸がほかの家具の邪魔にならず、開閉時もスペースをとらないのがメリット。

他にテラスサッシなどにも。1つの部屋を仕切る際に使うことも多い。

この場合はレールを床面に埋め込む。

来客時や冬の暖房効率を高めるのに効果を発揮する。

仕切らない場合は壁側にまとめておける。

温泉使用料 【おんせんしようりょう】

温泉付の別荘やリゾートマンションなどで、各戸に引いてある温泉を利用するための月額使用料。

温泉を引き込む権利を買う温泉権利金とは別。

1か月10立方メートルまでは決まった基本料金で、それをオーバーすると1立方メートル当たりの従量料金で計算するケースが多い。

基本使用料は別荘地によって月額2000円から1万円程度と幅がある。

マンションで大浴場のみという場合は月額固定で2000円のみという料金設定にしている場合もある。

温泉権利金 【おんせんけんりきん】

温泉のある別荘地などで、温泉を引く権利を得るための費用。

温泉引き込み料と呼ぶケースもある。

別荘の場合は地域によって80万円から300万円程度と幅がある。

敷地内まで配管を引き込んでいない場合は、別途配管工事費がかかることもある。

マンションでは1戸当たりの負担は小さくなり数十万円程度。

分譲価格に含まれていることも多い。

温泉権の有効期間は通常10年程度で、期限が来ると権利金と同程度の更新料が必要になる。

温泉利用権 【おんせんりようけん】

温泉にかかわる権利には

(1)温泉の湧いている土地の所有権

(2)温泉をくみ上げる権利=湯口権

(3)温泉を引いて利用する権利(引湯権)

の3つがある。さらに「引湯権」を持つ人からお湯を分けてもらう場合を「分湯権」という。

温泉付きの別荘などを購入して温泉権利金を支払う場合、「分湯権」を取得する形になる。

温泉利用権を取得するときは、利用や譲渡にあたっての制限の有無、使用料の負担などについて確認すること。

温泉法 【おんせんほう】

温泉の定義、掘削や利用などに関して規定した法律。この法律で「温泉」とは、地中から湧出する温水、鉱水、水蒸気、そのほかのガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、温泉源から採取した時の温度が摂氏25度以上、または別表に示した物質を含んでいるものを指す。

自分が所有している土地でも、温泉を湧出する目的で掘削する場合には都道府県知事の許可が必要。湧出量、温度、成分に影響がないように保護する目的がある。