損益通算 【そんえきつうさん】

所得税を計算するときに、不動産所得、事業所得、譲渡所得などから出た損失を、ほかの総合課税の所得(利益)から差し引いて総所得を出すこと。

ただし、株の譲渡損失、競走馬などの、生活に通常必要でない資産から生じた所得が赤字になった場合は原則としてほかの所得と損益通算することはできない。

土地・建物等の譲渡損失の損益通算も、2004年度税制改正で廃止された。

損失が出た場合、同じ種類の所得の中で通算することは可能。


 

空錠 【そらじょう】

開き戸が風圧などで開かないようにドア枠に固定するための空締まり機構を持った錠。

Passage lock。

ドアノブ(握り玉)やレバーハンドルなどの把手を回転させることでラッチボルトが出入りして開閉できる。

戸締まりの必要がない室内の間仕切り建具に用いられる。

室内側の押しボタンなどで把手を一時的に固定する簡単なロックが付き、非常時には室外側からも解錠できる非常開装置付き空錠を「浴室錠」や「トイレ錠」という。

 

外断熱 【そとだんねつ】

鉄筋コンクリート造やブロック造などの構造躯体の外側に断熱材を張る工法のこと(outside insulation)。

蓄熱性を持つコンクリートの外壁が室内側に近い温度になり、外気の影響を受けにくいため、内断熱に比べて断熱性能が高い。

構造躯体の温度変化が少ないので、劣化も進みにくい。

木造住宅の場合、柱や梁などの骨組みの外側に断熱材を張る工法を「外張り断熱」といい、本来は外断熱とはいわない。

 

底地 【そこち】

借地権がついた宅地の所有権のこと。

更地のように土地所有者が自由に利用したり転売したりできる完全所有権とは違い、借地権者との関係で利用上の制約を受けること、借地権者以外の第三者に底地だけを売却することが難しいことから不完全所有権といわれる。

底地の価格は、更地の時価から借地権価格を差し引いた金額に相当する。

また、相続税評価額も借地権割合を控除した価額になる。大都市圏の都心に近いほど評価は低い。

 

即日完売 【そくじつかんばい】

新築マンションや建売住宅の販売で、購入申し込みを受け付けた初日のうちに全ての住戸が埋まること。

省略して「即完(そっかん)」ともいう。先着順の場合は申し込みベース、抽選の場合は登録ベースでカウントする。

即日完売したかどうかは、販売率と並んで売行き状況を示す指標のひとつになる。

売主の営業力よりも物件自体の魅力の多さ、人気度が分かる。

また、抽選倍率の高かった即完物件は、中古市場でも人気が続く傾向がある。

 

贈与税の配偶者控除 【ぞうよぜいのはいぐうしゃこうじょ】

贈与税の基礎控除は年間110万円。長年連れ添った夫婦の間で、住宅そのものや住宅取得資金の贈与があった場合には、通常の基礎控除に加えて最高2000万円までの配偶者控除が受けられる。

適用条件は、

(1)夫婦の婚姻期間が20年過ぎていること

(2)自分が住むための居住用不動産とその取得資金の贈与であること

(3)贈与を受けた年の翌年3月15日までに贈与財産に居住し、その後も引き続き居住する見込みがあることなど。

 

相当隙間面積 【そうとうすきまめんせき】

住宅全体の隙間の総面積(平方センチメートル)を床面積(平方メートル)で割った値のことで、気密性能を表す指標のひとつ。

次世代省エネルギー基準では、地域区分に応じた相当隙間面積が定められている。

実際に建物にある隙間の面積を調べるのではなく、建物を密閉した状態で強制的に送風機で空気を押し込み、どれくらいの空気が逃げるかを測定する。

漏気量から隙間面積を推定していることから「相当隙間面積」と呼ぶ。

「C値」と略すこともある。

 

贈与税 【ぞうよぜい】

年間110万円を超える現金や不動産などの財産を、個人から無償でもらった時に課税される国税。

この個人の中には、他人に限らず親子や夫婦間の贈与も含む。

税額は、1年間にもらった財産を合計した価額から110万円の基礎控除を差し引いた課税価格に対して、超過累進税率(別表)を掛けて計算する。

不動産の価格は相続税評価額。

マイホームにかかわる贈与については「相続時精算課税制度」や「配偶者控除の特例」がある。


 

相続放棄 【そうぞくほうき】

死亡した被相続人に借金が多くて遺産額がマイナスの場合などに、相続する権利を捨てること。

相続放棄には期限があり、相続の開始があったことを知ってから3か月以内に、所轄の家庭裁判所に相続放棄の申し立てをしなければならない。

一度選択すると、原則として取り消せない。

相続放棄をすると、プラス・マイナス一切の財産の相続権を失う。

ただし、死亡保険金などの「みなし相続財産」は、相続放棄をしても受け取ることができる。


 

相続人 【そうぞくにん】

相続が発生したときに、民法で遺産を受け継ぐことが認められている人を「(法定)相続人」という。

死亡して遺産を残す人は「被相続人」。

遺言で相続人以外の第三者に財産を与えることもできるが、その場合に遺産を受けた人は「受遺者」と呼ばれる。

相続人の資格を持っているのは、被相続人の配偶者、子(直系卑属)、親(直系尊属)、兄弟姉妹の4種類。

また、複数の相続人がいる場合には、財産を相続する順位が決まっている。