住宅用語辞典
は
- パーゴラ 【ぱーごら】
つる性の植物を絡ませるようにした格子状の棚で屋根をつくった洋風あずまや(pergola)。
イタリア語の葡萄棚が語源。
「つる棚」「緑廊」ともいう。
柔らかく日差しを遮りながら、通風を確保し、明るく開放的な空間ができる。
リビングルーム前のウッドデッキの上や、庭の中に変化を持たせたい時にベンチの上などに設けると効果的。
柱を4本立てて梁を差し渡した上に竹を組んで、藤をはわせた日本庭園などの藤棚に似ている。
- パーティクルボード 【ぱーてぃくるぼーど】
木材を細かく削ったり粉砕した小片を主な原料にして、接着剤を使って熱圧成形した板。
「particle board」。
長さ1?2cm、厚さ0.5mmの砕片を内側に、0.2mm程度の微細粉を表層にしてある。
成形したままの素地状のタイプ、両面に単板を張ったタイプ、合成樹脂シート・フィルム・コート紙などを張った化粧タイプがある。
間伐材や合板の廃材などが原料に使われる。
「チップ・ボード」「削片板」ともいう。
- ハートビル法 【はーとびるほう】
高齢者や障害者がスムーズに使える建築物を増やし、社会参加を支援するための法律。
正式には「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」。
具体的には、デパート、ホテル、劇場など不特定多数が利用する建築物について、出入口、廊下、階段、トイレ、駐車場などの設計に配慮するように、建築主の努力義務を定めたもの。
一定の判断基準に適合すると認定建築物となり各種の優遇措置が受けられる。
- バイオメトリクス認証 【ばいおめとりくすにんしょう】
ある人物が間違いなく本人であることを確認する「個人認証」の技術のひとつで、人間の身体的な特徴、生体情報を使って判別するシステム。
鍵やカード、パスワードなどのように紛失、盗難、忘却などのおそれがないため、安全性が高く、究極の個人認証システムともいわれる。
利用される生体情報としては、指紋、虹彩、声紋、顔、血流(血管パターン)、DNA(遺伝情報)などがある。
各種のセキュリティ・システムに用いられる。
- 媒介契約 【ばいかいけいやく】
仲介会社に手持ち物件の売却や希望物件の購入を依頼するなど、媒介を依頼した場合に結ぶ契約のこと。
業者は依頼者に対して、物件の所在地や種別、取引価格、媒介契約の種別、媒介契約の有効期間、報酬金額などを明記した書面を交付する義務がある。
売却の場合は依頼した時点、購入の場合は物件が決まった時点で契約するのが普通。
媒介契約の種別は、一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3つ。
標準媒介契約約款がある。
- 配筋検査 【はいきんけんさ】
鉄筋コンクリート造の設計で、鉄筋の配置を決定することを「配筋」、柱・梁・壁・スラブ・基礎それぞれの鉄筋の配置と、寸法・数量・種別などを示した図面を「配筋図」という。
コンクリートを打ち込む前に、この配筋図に基づいて正しく鉄筋が配置されているかを設計監理者によって調べる手続きが「配筋検査」。
かぶり厚(鉄筋にかぶるコンクリートの厚み)が適切かどうかなど、強度や耐久性にかかわる重要な検査のひとつ。
- 配偶者の税額軽減 【はいぐうしゃのぜいがくけいげん】
相続税の納税金額を計算するときに認められている税額控除のひとつで、相続を受けた配偶者に対する控除のこと。
内容は、配偶者が相続した財産のうち、法定相続分(最低1億6000万円)に対応する相続税がゼロになるというもの。
実際に取得した金額が法定相続分に満たない場合は、その金額に対する税額が控除の限度となる。
この税額軽減を受けた結果、納税額がゼロになる場合でも相続税の申告はしなければならない。
- 配置図 【はいちず】
敷地の形状、道路との関係を示し、敷地内に建物をどのように配置するかを表した図面。
隣地、道路との境界線、前面道路の状況などが図示され、敷地の寸法、高低差、道路幅、また建物と境界線との間の寸法や建物の最高の高さ、軒高などが記入される。
縮尺には100分の1または200分の1を用いることが多い。
また、これに門扉やフェンス、車庫、造園プランなどを書き入れ、外構計画を表す図と兼用するケースもある。
- 売買契約 【ばいばいけいやく】
買主が購入申し込みをして売主が承諾すれば売買契約が成立する。
口約束でも法的に問題ないが書面にするのが普通。
不動産会社と取引する場合は、売買契約の前に重要事項説明が義務づけられている。
大切な事柄はその段階で事前にチェックする。
売買契約の際には、所有者や土地・建物の面積などが登記簿の内容と違いがないか、手付金など前金の金額や性格、代金の支払い方法や引き渡しの時期など、納得した上で署名なつ印すること。
- パイプシャフト 【ぱいぷしゃふと】
マンションには、給排水管やガス管などが上下階を貫通して縦に通っている。
このうち給水管とガス管は玄関横のメーターボックス内。
住戸内で排水縦管を通しているのがパイプシャフト(PS)。
パイプスペースともいう。
通常は、台所や浴室・洗面から出る雑排水とトイレの汚水を分けて排水するので、最低2ヶ所に分かれる。
排水設備からPSまでの横引き管の距離が長いと、水が流れるのに十分なこう配が採れずに、水がつまるおそれも。
- ハウスクリーニング 【はうすくりーにんぐ】
専門業者が有料で住宅の清掃サービスをすること。
「清掃代行サービス」ともいう。
ハウスクリーニングのシステムは、定期サービスと単発のスポットサービスに分かれる。
さらに、それぞれに特定部分を対象にしたものと家全体まるごと引き受けるものがある。
料金は見積もりで決めるのが普通。
サービスの頻度と程度、広さ、部屋数、汚れ具合、家具やモノの数、家族数などで大きく変わる。
ネットで簡易見積もりを実施している業者も多い。
- ハウスダスト 【はうすだすと】
住宅内にある浮遊塵のこと。
いわゆる塵(ちり)や埃(ほこり)の他に、フケや垢(あか)、カビや菌類、ダニ(死骸やフン)、小鳥のフン、ペットの体毛など生物に由来するものが多い。
アトピー性皮膚炎、気管支喘息(ぜんそく)など、アレルギー性疾患の原因となる物質=アレルゲン(抗原)となる。
アレルゲンとしてもっとも多いのはダニやカビだが、これを除去するために用いる抗菌剤や防ダニ剤などの化学物質そのものがアレルゲンになることもあるので注意が必要。
- バウビオロギー 【ばうびおろぎー】
建築生物学。
ドイツ語「baubiologie」の訳語。
「bau (バウ)」は建築・構成、「bio(ビオ)」は生物、「?logie(ロギー)=?学」の語源「logos(ロゴス)」はラテン語で言語・精神を意味する。
生命体としての人間の身体と心の健康を中心に考えながら、自然に適合する建築を目指すという考え方。できるだけ自然素材を使い、太陽エネルギーを活用することなどを勧める。ドイツ、スイス等で普及。
- 白熱灯 【はくねつとう】
ガラス球の中のフィラメントに電流が流れ、加熱されることによって発光するランプ。
いわゆる「電球」のほか、ミニクリプトンランプ、ホワイトボールランプ、ビーム電球などがあり、用途も多様だ。
光の色にあたたかみがあり、色の再現性(演色性)が高いことが特徴。
調光性にすぐれ、調光器をつければ明るさが自在に調整できる。
ただし、同じワット数で比べると、蛍光灯より暗いこと、寿命が短いことがデメリットとされる。
- はじめてマイホーム加算 【はじめてまいほーむかさん】
旧・住宅金融公庫の融資額割増制度のひとつ。
三大都市圏にあるマンションで、専有面積が一定の条件に合うマンションを購入する場合に、基本融資額に加えて300万円の加算を受けられた。
適用される金利は基本融資額と同じ。
また、購入する人の給与収入が約1442万円(給与収入のみ以外は1200万円)以下で、申込日の前に1年間にわたって借家か親などの親族が所有する家に住んでいたことも条件になっていた。
- 柱 【はしら】
建物の骨組みで、屋根や床の重さを支える役割をする直立した部材のこと。
木造軸組工法やラーメン構造の中で、梁とともに構造上で一番重要。
2階建て以上の木造住宅では、土台から軒桁まで複数の階にわたって継ぎ目のない1本の角材になっているものを「通し柱」、各階ごとに梁や胴差しなどの横架材で区切られたものを「管柱(くだばしら)」、柱と柱の間で壁の下地材をはるために入れる二つ割の材を「間柱(まばしら)」という。
- バス便物件 【ばすびんぶっけん】
電車などの最寄り駅から現地までの距離が離れていて、バス交通を利用して行き来する物件のこと。
郊外の大規模開発ではバス便が多い。
物件概要には「××駅よりバス○分、××停留所下車、徒歩○分」と表示される。
鉄道が未整備の地域では、バス停や著名な公共施設などからの徒歩時間が表示される。
バスの所要時間は、バス会社のダイヤを基にした日中平常時の時間が表示されるのが普通。
交通渋滞などによるロスは考慮されていない。
- パッシブソーラー 【ぱっしぶそーらー】
太陽エネルギーを活用したソーラー住宅の技法の一種。
集熱装置、送風機、太陽電池などの機器を使わずに、建築設計上の工夫を用いた「受動的」システム。
基本的には、コンクリート・レンガ・タイル・水タンクなどの蓄熱材に開口部から差し込んだ太陽光を当てて集熱し、その輻射熱や空気の対流を利用して部屋の暖房に利用する。
大きく分けると図の3つのタイプがあり、ダイレクトゲイン方式がもっとも普及している。
- 発泡プラスチック 【はっぽうぷらすちっく】
プラスチック系の素材に発泡剤(熱や化学反応で気泡を発生させて多孔質の素材を作る薬剤)を混ぜて、保温や断熱に使う建築材料。
独立した微細な気泡が多数含まれているため熱伝導率が低い。
製造方法によって、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォームなどの種類がある。
また工場で成形するタイプと建設現場で発泡して充てんするタイプがある。
- パティオ 【ぱてぃお】
床がタイル貼りで、噴水や植栽などが配置されているスペイン住宅の中庭(patio)が元の意味。
最近のマンションなどでは、コの字型やロの字型の建物に取り囲まれる形で設けられた庭を広くパティオと呼ぶ。
道路側からは見られず、居住者のみに開かれたプライベートなオープンスペースになる。
なお、英語では中庭のことを「インナー・コート(inner court)」または「コートヤード(courtyard)」という。
- 幅木 【はばき】
壁の最下部の床と接する部分に水平につける化粧材のこと。
スリッパや掃除機などが当たって汚れたり損傷を受けたりしないように保護し、壁際をきれいにおさめるために設ける。
素材は木、石、タイル、金属板などさまざま。
マンションでは塩ビシートのケースもある。
和風建築では、板の間などの壁の下端につける小さな断面の部材である「ぞうきん摺り」(真壁式の和室では、柱の出幅分の厚さで入れる「畳寄せ」)がこれに相当する。
- はめ殺し窓 【はめごろしまど】
サッシ枠にガラスをはめ込んで固定した窓。
フィックス窓、ピクチャーウィンドウともいう。
はめ殺し窓は枠の形状がシンプルなため、意匠上さまざまに工夫した形状のものも多く、価格も安くすむ。
庭の樹木など外部空間を借景として取り込むのに利用したり、採光だけを要求される開口部に用いることも。
ただ、ガラスの外側は室内から掃除できないのが難点。
断熱ガラスを使用しない場合は室内側に結露受けなどを設ける必要も。
- パラペット 【ぱらぺっと】
建物の屋上やバルコニーなどの周囲に、壁を立ちあげる形で作られたもの。
「手すり壁」または「胸壁」「扶壁(ふへき)」ともいう。
構造物の先端を保護するとともに、意匠の面でも重要視される。
英語の「parapet」は、欄干や胸墻(きょうしょう)も意味する。
「胸墻」とは、戦場で兵士を保護するために盛り上げた土のこと。
西洋の城郭や要塞などで、防護用の銃眼を備えた低い壁なども同様。
古代日本の城の上にあったのは「姫垣」。
- 梁 【はり】
建物の骨組みのなかで、柱の上部の側面にホゾ(接合するための突起)差しで止めてある水平材(横架材)。
柱が斜めに倒れないように建物を支える構造上重要な部材。
元来は屋根の棟木と直角の梁行き方向に走っていたものを「梁」といい、棟木と水平のものを「桁」といったが、現在は桁行き方向でも梁を渡す。
マンションなどのラーメン構造では、柱に直接つながっている主要な梁を「大梁」、大梁でささえる梁を「小梁」という。
- バリアフリー 【ばりあふりー】
バリア(障壁)をなくすこと。
建築用語では、建物内の段差を無くしたり出入口や廊下の幅員を広げるなど、障害者や高齢者などが生活するのに支障のないデザインを導入することを意味する。
障害者の社会参加をはばむ制度的、心理的な障害の除去という意味にも使われる。
現在は、建物内に限らず、街づくりや交通機関でもバリアフリー化が進んでいる。
英語では「アクセシビリティ」(accessibility)のほうが通用する。
- バリアフリー改修促進税制 【ばりあふりーかいしゅうそくしんぜいせい】
バリアフリー化を図る改修工事をするために借り入れたローン残高の2%を、5年間に渡って所得税から控除する制度。
2007年度税制改正で創設された。
対象になるのは、廊下の拡幅、手すりの設置、屋内の段差の解消、浴室改良などの8種類の工事で、補助金を除く合計金額が30万円を超えるもの。
2013年末までに入居した場合に適用される。
また、固定資産税についても税額を3分の1にする同趣旨の特例がある。
- バリアフリーリフォーム融資 【ばりあふりーりふぉーむゆうし】
旧・住宅金融公庫が実施していたリフォーム融資の一種。
60歳以上の高齢者が一定のバリアフリー化のための改良工事をするときに、毎月の返済を利息分だけにする「高齢者向け返済特例制度」を適用したもの。
元金の返済は、融資の申込者が死亡した時に相続人が支払うか、自宅を処分して一括返済する。
融資限度額は500万円まで、対象は一戸建てのみ。
高齢者居住支援センターが連帯保証を行なう。
現在は住宅金融支援機構が融資。
- バルコニー 【ばるこにー】
外壁から張り出した形で設けられた床のこと。
室内空間の延長として利用できる。
屋根が付いている場合はベランダという。
マンションの場合は住戸に付属して付いているが、専有部分ではなく共用部分の専用使用部分。
緊急時の避難通路になる。
下階への避難ハッチが付いている住戸もあるので、物置を置いたり、避難の邪魔になるような使い方は制限される。
サンルームなどに改造することも管理規約等で禁止されているのが普通。
- ハロゲンヒーター 【はろげんひーたー】
クッキングヒーターのうち、フラット天板の一種。
表面は強化ガラスで覆われており、熱源にはハロゲンランプを使う。
その伝導熱と輻射熱で調理する方式。
使用する際には赤外線ランプが点灯して赤く光るので、見た目に使用感がわかりやすいが、スイッチを切った後も余熱が残っているので注意が必要。
鍋の素材はどんなものでも使えるが、底が平らで、ヒーター部に接触する面が大きいタイプのほうが熱効率が高く適している。
- ハンドカットログ 【はんかっとろぐ】
ログハウスのイメージを代表する伝統的な作り方。
原木の皮剥きから加工・組上げまでの作業を、ドローナイフ(皮むき用)、チェーンソー、アックス(斧)、ノミ、スクライバー(画線器)などの道具を使って職人の手作業で行う。
主に北米で普及しているもので、太さ30cmから50cmの大口径のログ材が使われることが多い。
骨太で迫力のある外観、室内空間ができ、高原の別荘地などでは人気が高い。
セルフビルドも行われる。
- パントリー 【ぱんとりー】
もとはホテルなどで食器やテーブルリネンなどを保管したり配ぜんを行う場所のことで、住宅にも応用されるようになった。
キッチンに隣接して設ける納戸のような収納スペースとし、日常使う頻度の少ない調理道具や什器類、食品や飲料のストックをしまうのに利用する。
とくに食品庫として使う場合は、気温・湿度の管理が問題。
外気の影響で温度が変わりやすいような位置を避け、十分な通気が確保できるようにしておきたい。
- 販売価格 【はんばいかかく】
分譲地や建売住宅、新築マンションなどの広告などに出ている価格が「販売価格」。
売主の不動産会社が、原価に経費や利益を上乗せした金額をベースに、マーケティング調査などを考慮に入れて値付けをした金額。
分譲地以外は消費税込みの表示。
販売戸数が多い時は、広告では最低価格と最高価格、最多価格帯を出す。
新規販売の時には価格交渉に応じないことが多いが、販売価格と実際の売買価格(成約価格)は必ずしも一致しない。
- 販売坪単価 【はんばいつぼたんか】
土地やマンションの相場を比較する時に、販売価格を土地面積または専有面積で割ったものを、3.3m2=1坪当たりで表した数値が販売坪単価。
土地100m2で1000万円なら、m2単価は10万円、販売坪単価は約33万円になる。
建売住宅や中古一戸建ての場合は、単価で比較せず、土地と建物に分けて考える。
販売坪単価で比較する場合は、立地や物件種別、築年、設備グレードなどが似ている物件同士で見ることが重要。
- 販売率 【はんばいりつ】
新築マンションや建売住宅の売行き状況を表す指標のひとつで、初めて売り出しを始めた月に、販売戸数のうち購入申し込みの入った戸数の割合を示したもの。
「初月販売率」を使うのが一般的。
「契約率」ということもあるが、申し込んだ後に実際に本契約に至るとは限らない。
また、通常は売主による自己申告を基に割り出しているため、中には水増しされているケースもある。
月末に販売開始した物件は販売率が低くなる可能性がある。
- ハンプ 【はんぷ】
道路の整備手法のひとつで、通過する自動車のスピードを抑えるために、街路の車道部分を盛り上げて舗装した部分。
「hump」は「こぶ、起伏、土地の隆起」の意味。
路上の横断方向に幅3?5m、高さ10?15cm程度の出っ張りを付けることで、運転者にスピードの低下を促す。
路面に物理的な凹凸をつけず、舗装の色や素材を変えて、運転者の注意を引いて心理的な効果を狙うタイプを「イメージハンプ」という。
ひ
ふ
- ファイバーボード 【ふぁいばーぼーど】
繊維板(fiber board)。
植物繊維を主な原料にしてつくった板状の建築材料の総称。
木材を蒸煮したり薬品を加えて加熱することで繊維になるまで解きほぐしたものを、用途に応じて接着剤などを用いて一定の固さや形に成形する。
比重によって、軟質繊維板(インシュレーションボード)、半硬質繊維板(中質繊維板、MDF)、硬質繊維板(ハードボード)に分かれる。
断熱・吸音用、内外装用、畳や家具の心材等に使われる。
- ファシリティマネジメント 【ふぁしりてぃまねじめんと】
会社の事務効率を上げるために、オフィス内のレイアウトを変えたり、新しいOA機器や家具・什器の導入などを行うこと。
直接的には、施設・設備(facility)の管理という意味。
最近ではテナントのニーズも高度化しており、IT化やセキュリティ対策への配慮も問われてきた。
不動産投資を行う場合も、変化の速いニーズに対応できるように、ファシリティマネジメントの手法を取り入れていくことが必要になっている。
- ファミリーリビング 【ふぁみりーりびんぐ】
通常のリビングは、家族がくつろぐ居間なのか、来客をもてなす客間なのか、機能があいまいなケースが多い。
たとえば夫のお客さんが来ている時には、子どもたちはリビングではくつろげない。
そこで間取りのバリエーションとして、客間としてのフォーマルリビングと、家族だんらんスペースとしてのファミリーリビングの2つを設けるパターンがある。
「?LDK」という間取りでは表現できないプラスアルファ・スペースといえる。
- VOC 【ぶいおーしー】
「Volatile Organic Compounds」(揮発性有機化合物)の略。
空気中に揮発する性質がある化学物質の総称。
トルエン、キシレン、ベンゼンなど、塗料やワックスなどの溶剤として使われるものをはじめ、タバコ、芳香剤、防虫剤、暖房機器の排気、自動車の排ガスに含まれるものなど、多岐にわたる。
厚生労働省の室内濃度指針では、TVOC(総揮発性有機化合物量)の暫定目標値が400μg/立方メートル以内。
- フェノール 【ふぇのーる】
特有の臭いを持つ芳香族化合物の1グループ。
コールタールから分離した石炭酸が代表的なフェノール。
クレゾール、キシレノールなどもフェノール類の一種。
ホルムアルデヒドと化合したフェノール樹脂は、電気絶縁材、接着剤、塗料などの建築材料に幅広く使われる。
接触すると、目や皮膚への刺激作用があり、長期的には腎臓・肝臓の障害をもたらす恐れがある。
ペンタクロロフェノール(PCP)は木材防腐剤などに使われる。
- フェンス 【ふぇんす】
さく、囲いのこと。
ブロック塀に代わり、アルミや木のフェンスで敷地を囲う例が目立ってきた。
適度に見通しがきいて、外から見ると閉鎖的な印象が少なく、内側からは囲われている安心感もある。
素材・デザインを門扉とコーディネートできる商品が多く出ている。
価格が手ごろでシンプルなデザインのアルミ形材製、曲線を生かした装飾的な雰囲気がつくれるアルミ鋳物製、ガーデニングブームで注目を集める木製フェンスなどが主流。
- 不快指数 【ふかいしすう】
蒸し暑さの度合いを知るための目安。
人の体感温度は、気温だけでなく湿度にも左右される。
気温が高くても湿度が低ければカラリとして暑苦しくはない。
逆に気温が低くても湿度が高いとジメジメしてうっとうしくなる。
そこで、気温と湿度の両面から快・不快の程度を表したのが「不快指数」。
気流や日射など、そのほかの要素の影響は考慮されていないため、屋外の気候を評価する指標としてはあまり正確ではない。
室内向きの指標。
- 吹き付けタイル 【ふきつけたいる】
仕上がりの表面がセラミックに似ているセメント系の複層仕上げ材で、主に外装用に使う。
コンクリートやモルタルなどの下地に、まず下塗りをして、主材のベースを吹き付けてから、模様吹きの上塗りをして、3段階の工程を経て陶磁器質タイルの風合いが出る。
仕上げは、ローラーやコテ、圧縮空気などを使って表面に月面のクレーター状に凹凸模様をつける。
「タイル状仕上げ」ともいう。
マンションや一戸建ての外壁によく使われる。
- 吹き抜け 【ふきぬけ】
複数階の建物で、2層以上の高さにまたがって床を設けないスペースのこと。
英語では、井戸状の穴を意味する「well」を当てる。
玄関ホールや階段上に設けるケースが多いが、居間の吹き抜けも増えている。
空間的な広がりを演出できるが、冷暖房効率はやや落ちる。
臭いや音が伝わりやすい難点も。
吹き抜け部分は、容積率の計算に使う延べ床面積には含まれないが、住宅メーカーでは工事費の計算上の床面積に算入することが多い。
- 福祉マンション 【ふくしまんしょん】
自立しつつ互いに助け合いながら暮らせる地域社会に根づいたマンション。
その地域の専門家やボランティアが居住者の生活をサポートしつつ、介護や生活支援サービスの拠点としての役割も果たす。
住民参加型のコーポラティブ・ハウス的な手法でつくる。
「NPO福祉マンションをつくる会」が1990年代終わりころから提唱。
現在は介護機能付きの高齢者向けが主流だが、多世代交流、子育て支援など多様なスタイルを想定している。
- 複層ガラス 【ふくそうがらす】
2枚の板ガラスで空気層を挟み込んだ断熱性の高いガラス。
「ペアガラス」ともいう。
スペーサーの中に入れた吸湿剤によって空気層を乾燥状態に保っている。
熱が伝わりにくく、室内の冷暖房効果が高くなる。
また、外側のガラスが冷やされても空気層の断熱効果によって室内側のガラスは冷えにくくなるので、室内のガラス表面に結露しにくくなる。
3枚ガラスや特殊な金属膜でコーティングした高断熱タイプなど、いろいろな種類がある。
- 腐植土 【ふしょくど】
枯れ草や水性植物などの有機物が分解して土壌と混じり合ってできた暗褐色の土のこと。
有機質土ともいう。
含水比(土粒子に対する水の重量の割合)が非常に高い。
作物を栽培するうえでは肥沃で良い土だが、住宅の地盤としてはきわめて弱い。
腐植土の上に盛土をしたり建物を建てると、長期間に渡って沈下を続ける。不同沈下も起きやすい。
厚く堆積した泥炭(ピート)も腐植土の一種。
沼沢地跡、旧河道、後背湿地などに多い。
- 襖 【ふすま】
障子の一種で木製の下地骨の両面から紙または布を張ったもの。
主に和室や茶室に使われる。
茶室では縁なしの太鼓張りふすまを使用することもあるが、一般には四周に縁を取り付ける。
源氏ふすまはふすまの一部に採光のための小障子を組み込んだもの。
戸ぶすまは片面にふすま紙を張り、反対の面は合板などのフラッシュ戸としたタイプで、洋室と和室の仕切りに使われる。
本格的なふすまは製作工程も複雑だが、最近では布クロスやビニールクロスを張ったものも。
- 附帯工事費 【ふたいこうじひ】
建物以外にかかる工事費を附帯工事費、別途工事費などと呼ぶ。
たとえば、古い家や工作物の解体工事や地盤補強などの費用と、門扉や車庫、塀、造園などの外構工事など。
さらに、本体工事費に含まれなかった部分の給排水工事や空調工事、照明器具取付工事なども附帯工事として計上される。
これらの費用は見積もりに計上されなかったり、建築工事と別の専門業者に頼むケースもあり、予算オーバーの原因になりがちなので注意。
- 物権 【ぶっけん】
民法で規定された権利のひとつ。
特定の物を支配することを他人に認めさせることができる、非常に効力の強い権利で、占有権、所有権、地上権、永小作権、地役権、入会権(いりあいけん)、留置権、先取特権、質権、抵当権の10種類ある。
また、他人の所有する土地を一定の範囲で利用する用益物権と、債権を担保するための担保物権という分け方もある。
鉱業権、採掘権、漁業権、入漁権などのように、民法以外の法律で認められた物権もある。
- プッシュプルドアハンドル 【ぷっしゅぷるどあはんどる】
開き戸についたハンドルを、軽く押したり(プッシュ)、引いたり(プル)するだけで開閉できるもの。
「Push-Pull door handle」。
力をかけずにワンタッチで操作できる。
ダブルロックを組み合わせたプッシュプル錠を玄関ドアなどに使うことが多い。
劇場の非常口など、大勢の人を収容する施設の出入口に設ける「押し棒」もプッシュプル錠のひとつ。
「パニック・バー」または「パニック・ロッド」ともいう。
- フットパス 【ふっとぱす】
歩行者用の小径(footpath)。
もともとイギリスで発達したもので、牧場や畑の中の私有地を通り抜けるような形で、自然の中を歩くことを楽しむための散歩道の一種。
パブリック・フットパス(公共遊歩道)ともいう。
途中に羊飼い用のさくがあっても、乗り越えられるような"スタイル"と呼ばれる階段やはしご、鍵付きのゲート(門)などがある。
なお、馬や自転車も通れる道を「ブライドルウェー(bridleway)」という。
- フットライト 【ふっとらいと】
主に廊下や階段などに使用する足元灯のこと。
壁面に取り付ける照明だが、ブラケットが主に壁上部に設置しデザイン・演出優先なのに対し、フットライトは壁面下部に埋め込み、夜間の安全を図ることを主目的とする。
周囲が暗くなると自動的に点灯するもの、人が近付くのを感知してつく人感センサー付き、地震や停電時の保安灯を兼ねているものなど機能も多様。
埋め込み式のほかに、既存のコンセントに差し込んで使うタイプもある。
- 物納 【ぶつのう】
相続税を金銭で納付することが困難で、延納もできない場合に、不動産などの財産を現物で納付すること。
国債、不動産、株式など、物納できる財産の範囲と物納するときの優先順位が決まっている。
質権や抵当権などがついた財産、共有財産の一部、所有権の帰属について係争中の財産など、売却しにくい財産は物納できない。
申告期限までに物納申請書を提出し、税務署の審査を受けて許可されると物納できるが、却下されることもある。
- 不動産アナリスト 【ふどうさんあなりすと】
社団法人全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が実施している教育制度の一つ、「不動産アナリストコース」の修了者に与えられる称号。
高度なコンサルティング能力、マネージメント能力の修得を目指して、1年間の集合研修や課題提出などの教育を実施し、テストに合格すると修了証が与えられる。
財団法人不動産近代化センターが実施している「不動産コンサルティング技能試験」の合格者(修了後の合格も可)であることが条件。
- 不動産インデックス 【ふどうさんいんでっくす】
投資対象となる不動産の収益率を判断するための指標。
インデックス(index)は「索引」という意味。
対象物件の時価評価、成約賃料、経費、テナントの財務評価などの正確な情報開示を基にした投資利回り(インカム収益率、キャピタル収益率、総合収益率)をエリア別に示す。
公示地価などの公的地価指標を広義の「不動産インデックス」と呼び、投資利回りに関する「不動産投資インデックス」と区別する考え方もある。
- 不動産オークション 【ふどうさんおーくしょん】
オークション(auction)の直訳は「競売」。
不動産では「けいばい」、それ以外は「きょうばい」と読む。
最近出てきた不動産オークションは、裁判所の競売物件や国有宅地の一般競争入札とは違い、不動産会社やコンサルタントが新しく導入したシステムを指す。
対象物件は、通常の市場で流通している新築・中古物件で、一般の人が誰でも参加できる。
ホテルなどの会場で開催する場合と、インターネットを利用した場合がある。
- 不動産会社 【ふどうさんがいしゃ】
不動産の取引に関する仕事をする会社という意味では幅広い範囲になる。
新築住宅の開発分譲をするデベロッパー、住宅の受託販売をする代理会社、中古住宅の売買や賃貸の仲立ちをする仲介会社。
管理会社や建築業者も建物という不動産にかかわる会社だ。
ただ法的には、事務所を設けて、宅地建物取引業(宅建業)免許を取り、専任の宅地建物取引主任者をおかないと不動産業は営めない。
その意味では、不動産会社=宅建業者といえる。
- 不動産鑑定評価 【ふどうさんかんていひょうか】
不動産鑑定士によって、不動産の価格や賃料などの経済価値を総合的に評価すること。
価格の評価方法は、原価法、取引事例比較法、収益還元法の3つ。
賃料は新規賃料と継続賃料に分け、それぞれ複数の手法を駆使して評価する。
その上で2002年7月に全面改正された不動産鑑定評価基準に基づいて鑑定評価書が作られる。
一般的な住宅に適用されることはまれ。
金融機関の担保評価や公的な土地収用、高額物件に使われる。
- 不動産公正取引協議会 【ふどうさんこうせいとりひききょうぎかい】
不動産の広告ルール(表示規約)と過大な景品付販売の制限(景品規約)に基づいて、不動産業界の指導や研修、広告審査を行っている自主規制団体(略称「不動産公取協」)。
不動産広告分野のご意見番的な存在。
主な業界団体が加盟しており、全国に9つの不動産公取協がある。
一般消費者からの苦情処理も扱う。
規約の違反者には是正措置を警告し50万円以下の違約金(警告に従わない場合は500万円以下)を課すことができる。
- 不動産小口化商品 【ふどうさんこぐちかしょうひん】
オフィスビルなどの不動産を1棟ごとに売買する取引に対して、所有権を共有持ち分権などの小口に分けて販売する商品のこと。
1980年代後半に登場した、共有持ち分権の信託方式による不動産共同投資商品が先駆け。
信託銀行が管理運営して、賃料から信託報酬や経費を差し引いた残りを配当するしくみ。
その後、海外不動産を対象にしたものなど間口が拡大。
バブル崩壊で投資家に被害が発生したため、法律による規制が導入された。
- 不動産コンサルティング 【ふどうさんこんさるてぃんぐ】
一般的な意味としては、不動産に関する依頼者からの相談に対する解決策などを専門的な立場から示すこと。
特に法的な資格ではない。
ただし財団法人不動産流通近代化センターが認定する「不動産コンサルティング技能登録者」の行う事業としては、別表のような定義がある。
また、報酬を得て行う業務の内容は、宅建業法上の業務(代理や媒介など)とは分離独立していること、開発や管理業務の受託を前提としないことなどが求められる。
- 不動産コンサルティング技能登録者 【ふどうさんこんさるてぃんぐぎのうとうろくしゃ】
財団法人不動産流通近代化センターが1993年から実施している「不動産コンサルティング技能試験・登録制度」で認定される準公的資格。
宅地建物取引主任者と不動産鑑定士を対象に年1回行われる試験に合格し、不動産に関する5年以上の実務経験を積むと、同センターの登録を受けられる。
登録者名簿に掲載され一般の閲覧に供される。
不動産特定共同事業法の業務管理者、不動産投資顧問業登録規定の登録申請者等の資格要件のひとつ。
- 不動産取得税 【ふどうさんしゅとくぜい】
不動産を取得した人に課税される都道府県税。
この場合の「取得」には、購入のほかに、新築や増改築、交換、贈与、寄付などによって所有権を得た場合も含まれる。
ただし、相続や法人の合併等による取得は非課税。
本来は申告納税が原則(自治体により申告期限が異なる)。
不動産取得税の課税標準は固定資産税評価額。
標準税率は本則が4%。
2012年3月31日までに取得した住宅は3%。
住宅の取得には軽減措置がある。
- 不動産証券化 【ふどうさんしょうけんか】
商業ビルや賃貸マンションなどの不動産を担保に証券を発行して資金を調達する手法のこと。
投資家は賃料収入などの収益に基づいて、利払いや配当などを受ける。
不動産に関する債権を証券化するデット(社債など)型と、不動産の所有権を証券化するエクイティ(出資証券・株式など)型の2つのタイプがある。
デット型は運用利回り(インカムゲイン)を重視したもの、エクイティ型は売却益(キャピタルゲイン)も期待できる。
- 不動産担保ローン 【ふどうさんたんぽろーん】
住宅ローンは、通常、自宅用の住宅購入以外には使えない。
別荘やセカンドハウス、ゴルフ会員権、リゾートクラブ会員権、あるいは土地だけを購入する時で、かつ提携ローンがない場合には、不動産担保ローンを使う。
これはほかの借金の担保に入っていないか、担保余力がある不動産に抵当権を設定することで融資をするもの。
したがって購入する不動産以外の不動産を持っていることが必要。
また使い道が自由の場合と限定の場合がある。
- 不動産投資顧問業 【ふどうさんとうしこもんぎょう】
不動産投資を検討している顧客に対して、専門的な立場から的確な助言や調査報告を、報酬を得て行う業務。
市場調査・分析、適格診断、運用に関する評価など、アドバイスのみを行う「一般不動産投資顧問業」と、助言に加えて投資一任業務を行う「総合不動産投資顧問業」の2種類に分かれる。
国土交通省の不動産投資顧問業登録制度の登録者には、契約締結前後の書面の交付、契約書の作成など、一定のルールが義務づけられている。
- 不動産投資顧問業登録制度 【ふどうさんとうしこもんぎょうとうろくせいど】
不動産投資市場の育成と投資家の保護を目的に2000年9月に始まった制度。
国土交通省の審査を受けて、不動産投資顧問業者登録簿に不動産投資顧問業者(「一般?」と「総合?」がある)として登録できる。
登録要件には、不動産コンサルティング技能登録者、ビル経営管理士、不動産鑑定士などの知識要件、1億円以上の不動産に関する投資判断・売買・管理等の経験が2年以上などの経験要件、財務要件などがある。
5年ごとに更新。
- 不動産特定共同事業法 【ふどうさんとくていきょうどうじぎょうほう】
複数の投資家が出資して、不動産会社などが事業を行い、その運用収益を投資家に分配する事業を「不動産共同投資事業」という。
これによって販売される不動産小口化商品を買う投資家を保護するために、1995年4月に施行されたのが「不動産特定共同事業法」。
事業者の許可制など各種の規制を設け、投資家への情報開示を義務づけている。
数度の改正で規制緩和を実施。
最低出資単位の規制は2001年に7月に撤廃された。
- 不同沈下 【ふどうちんか】
建物の重みで地盤が部分的に沈み込んだり滑り出す現象のこと。
「傾斜を伴う沈下」「不等沈下」ともいう。
沈下する深さや移動する幅が場所によって違うため、上の建物が水平をたもてずに傾いたり、ねじれたりして損傷を受ける。
低地の軟弱地盤の地域、斜面の造成地の盛土と地山の境目などで起きることが多い。
なお「地盤沈下」は、建造物の荷重以外の要因、地下水の過剰なくみ上げなどで広範囲に地表面が沈み込む現象をいう。
- 不燃材料 【ふねんざいりょう】
建築物の材料のうち、建築基準法で定められた不燃性を持った材料のこと。
通常の火災時に、加熱が始まってから20分以上は燃焼しないことが求められる。
また外部仕上げは、変形・溶融・亀裂が起きないこと、内部仕上げは避難にあたって有害なガスや煙を発生しないことなども条件に入る。
一般には石、ガラス、コンクリートなど下表のような材料をいう。
準耐火構造や防火構造にする場合には、一定の部位に不燃材料を使う必要がある。
- 浮遊粒子状物質 【ふゆうりゅうしじょうぶっしつ】
自重で落下せずに空気中に舞っている煤塵(ばいじん)、液体粒子、粉塵(ふんじん)などのうち、100ミクロン以下のものを浮遊粉塵=粒子状物質という。
さらに小さい粒子の10ミクロン以下で、長期間浮遊して人間の呼吸で肺に取り込まれて呼吸器系に悪影響を与えるものが浮遊粒子状物質=SPM(Suspended Particulate Matter)。
室内空気汚染ではタバコの煙、大気汚染ではディーゼル車の排ガス等が特に問題になっている。
- プライベートバンキング 【ぷらいべーとばんきんぐ】
金融機関などが、不動産や金融資産の運用、税務相談、事業承継などについて専属の担当者(プライベートバンカー)を通して相談に応じるサービス。
預かり資産が1億円以上など、特定の富裕層向け。
相談は無料で、金融商品の売買の際に発生する手数料がかかる。
個人の資産状況に応じたテーラーメイドのコンサルティングをするのが基本だが、金融機関によって取引制限があったり、系列企業の商品を紹介するなどの制約もある。
- ブラインド 【ぶらいんど】
アルミや布などでできた細い帯状のスラット(羽根板)を並べ、その角度や間隔を変えることで光の入り方や視界を調整するタイプのウィンドウトリートメント。
開閉操作が手軽で、光量を微調整できることが特徴だ。
素材にもよるが、まっすぐなラインを見せるため、すっきりとシャープでモダンな印象がつくれる。
スラットを水平に並べたものを「ベネシャンブラインド」、縦に吊るしたものを「バーチカルブラインド」と呼ぶ。
- ブラケット 【ぶらけっと】
壁面に取り付ける照明器具のこと。
腕木のあるもの、直付けのものなどがある。
光の方向によって、視覚的な明るさや壁面の陰影を表現したり、空間の広がりを強調したりとさまざまな演出効果をもたらす。
また、目につきやすい位置に設置するものだけに、器具自体のデザインによる装飾効果も高い。
シャンデリアなどとコーディネートされた商品も数多く出ている。
ただし、あらかじめ壁面に配線がなされていないと設置できないので注意。
- プラスター 【ぷらすたー】
鉱物質の粉末と水を練り合わせた塗り壁用材料の総称。
石膏を主材にした「石膏プラスター(主成分は硫酸カルシウム)」と、白雲母を焼いて水和熟成させた「ドロマイトプラスター(空気中の炭酸ガスに触れると硬化する。しっくいより堅い)」などがある。
石膏プラスターはさらに、混合石膏プラスター・ボード用石膏プラスター・クリーム用石膏プラスターなどの焼石膏系と、キーンスセメント(主成分は無水石膏)などの硬石膏系がある。
- フラット50 【ふらっとごじゅう】
住宅金融支援機構が証券化支援をして民間金融機関が融資するフラット35シリーズのうち、長期優良住宅を対象に、超長期の返済を可能にした住宅ローン。
利用者の年齢条件は、申し込み時年齢が満44歳以上で完済時に満80歳未満であること。
返済期間は [80歳―申し込み時年齢]が上限で、35年以上50年以内。
融資限度額は6000万円。
金利は融資窓口になる金融機関によって異なるが、フラット35よりも高いのが一般的。
- フラット35 【ふらっとさんじゅうご】
独立行政法人・住宅金融支援機構が行う証券化支援事業によってサポートされた長期固定金利の住宅ローンの名称。
支援の仕方によって「買取型」と「保証型」に分かれる。
融資対象になる住宅には最低床面積や建設技術などの条件があるが、保証料と繰り上げ返済手数料は無料。
団体信用生命保険の加入は任意で、別途保険料がかかる。
金利が優遇される【フラット35】S(優良住宅取得支援制度)などのバリエーションがある。
- 【フラット35】S 【ふらっとさんじゅうごえす】
長期固定金利の住宅ローン【フラット35】の優良住宅取得支援制度。
住宅の質を高める一定の要件を満たすと、当初一定期間の金利が、年0.3%優遇される。
融資条件は、省エネルギー性、バリアフリー性、耐震性、耐久性・可変性の4つのうちいずれか1つの基準を満たすこと、物件検査を受けて適合証明書の交付を受けることなど。
当初、新築住宅のみに適用されていたが、2009年1月から中古住宅にも対象が拡大された。
- 古家付土地 【ふるやつきとち】
中古一戸建ての建物は、現在の日本の不動産市場では、築年が10年を超えると経済的価値が急速に下がり、ほとんど土地だけの価値になってしまう。
そのため、物理的には建物が十分住める状態でも、物件広告では「中古一戸建て」とは表示されず「古家付土地」あるいは「売地(古家あり)」となる。
物理的に住めない場合は「売地(廃屋あり)」。
どちらにせよ、すぐに建築したい場合には土地代の他に建物の解体費もかかる点に注意。
- プレイロット 【ぷれいろっと】
比較的規模の大きなマンションの敷地内にある小公園のこと。
就学前の小さな子どもがいる場合には、安全に遊ばせられるので便利。
それほど大きい必要はなく、周囲からの見通しが良い形が望ましい。
植栽で囲まれた隔離したスペースになると防犯上あまり好ましくない。
また、マンションの住民専用のスペースになっているのが普通だが、自治体に管理を移管して不特定多数の人が利用できるようにしているケースもある。
- プレハブ工法 【ぷれはぶこうほう】
工場で部材を生産し、ある程度まで組み立ててから現場に運んで組み上げる工法。
2×4工法に似た木質パネルを用いる工法(木質系プレハブ)や、軽量鉄骨で骨組みを作ってコンクリートパネルを張り付ける工法(鉄骨系プレハブ)など、材料も構造も住宅メーカーによってさまざま。
建物を箱形のユニットに分け、配線や内装仕上げまでほぼ工場で済ませ、現場ではユニットを据え付けるだけという工法(ユニット系プレハブ)もある。
- フローリング 【ふろーりんぐ】
天然木や集成材など木質系の材料を使用する床材の総称。
天然木のムク材でつくられるのが単層フローリングで、合板などの基材に天然木の薄い単板(突き板)を張ったものを複層フローリングと呼ぶ。
単層フローリングは風合いに富み、適度な弾力性のある高級な床材だが、天然素材なので反りが生じやすい欠点も。
複層フローリングは突き板の材料や厚み、塗装によって種類は豊富。
遮音・防音・床暖房用などの機能を付加したものもある。
- プロパティマネジメント 【ぷろぱてぃまねじめんと】
個々の不動産を1つの財産(property)として捉え、価値を高めて投資効率を上げる業務のこと。
建物や設備のメンテナンス業務を指示するだけでなく、テナント管理やコスト管理、収益性を高めるためのリニューアルのコンサルティングなども合わせて行う。
「物件運営管理」と訳せば、通常の不動産賃貸管理業務に近いともいえるが、キャッシュフロー重視で投資利回りを向上させるという役割もあり、より重要な立場といえる。
- フロントサービス 【ふろんとさーびす】
マンションのメンテナンスにかかわる管理員用の窓口とは別に、専任スタッフのいるフロントを設けて、居住者に生活関連サービスを提供すること。
宅配便やクリーニングなどの取り次ぎ、FAX・コピーサービス、ケータリング、各種レンタルなどのサービスがある。
一部有料になるとはいえ、ホテルライクの生活が可能になる。
ただ、専任スタッフの人件費など、サービス提供のための経費が管理費に上乗せされ、高めになる。
- 分譲マンション建替え・改修アドバイザー制度 【ぶんじょうまんしょんたてかえかいしゅうあどばいざー】
東京都が2002年度から実施している制度で、老朽化したマンションの管理組合が、建て替えるべきか大規模修繕にとどめるべきか迷っている時に、専門家を派遣して、現地で情報提供やアドバイスを行い管理組合を支援するというもの。
アドバイザーの派遣は有料で、AコースとBコースがある。
東京都防災・建築まちづくりセンターが実施。
大阪府や兵庫県では、マンション管理アドバイザーが同種の相談を受けつけている。
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- ベークアウト 【べーくあうと】
住宅の建材などに含まれる化学物質(VOC等)を強制的に放散させて、室内の空気汚染物質の濃度を低減する手法のこと。
ホルムアルデヒドやVOCは、温度や湿度が高いほど揮発しやすくなる。
そこで、部屋を閉めきって室温30度以上の状態を長時間保ったあとに、換気することを何度か繰り返すことで、VOCの発生量を抑えるしくみ。
ただ、ベークアウトの効果にはまだ議論があり、過度に行うと建材が劣化するデメリットもある。
- 平面図 【へいめんず】
いわゆる「間取り図」のことで、建物を床上1?1.5mの高さで水平切断した面を表現した図面。設計図書のなかでも基本となる図面。
間取りや各部屋の用途のほか、床高、壁の構造、開口部の開き勝手、主要な設備や造り付け家具などを表示し、主要部の寸法が書き込まれる。
切断面上にない、吹抜けや床下収納、つり戸棚などを破線で示すこともある。
基本設計時に100分の1、実施設計時に50分の1の尺度でつくられるのが一般的。
- べた基礎 【べたぎそ】
建物の底面全体にわたってコンクリートスラブ(床板)を敷きつめる基礎のこと。
地盤の上に舟形を浮かせるような形になる。
「べた」は、建築用語で全面にコンクリートを打設することを意味する。
「マット基礎」「ラフト(いかだ)基礎」ともいう。
直接基礎の一種。
やや地盤の弱いところでも不同沈下を起こしにくい。
阪神・淡路大震災以降は通常の在来工法の木造住宅でも増加している。
2×4工法やプレハブ工法では、べた基礎が一般的。
- 別荘 【べっそう】
広義には「日常生活では使わない自宅以外のもの」。
英語では「villa」「cottage」。
地方税法の別荘は「毎月1日以上の居住の用に供する家屋以外のもので、専ら保養の用に供するもの」と定義されている。
不動産取得税、固定資産税などの税金に関する住宅向けの軽減措置が適用されない。
通勤用、週末滞在用のセカンドハウスは居住形態によっては別荘ではなく住宅として認められ、住宅向けの税額軽減も受けられる。
- ペット可マンション 【ぺっとかまんしょん】
マンションでは、小鳥やハムスターなどの小動物を除いてペットの飼育が禁止されているケースが多い。
それに対して、管理規約でペット飼育を認めているものを「ペット可マンション」と呼ぶ。
ただし体重10kg以内、体長50cm以内といった枠が決められているのが一般的。
建物の入口にペット専用の足洗い場を設けたり、飼い主サークルなどを作っているケースもある。
またペット飼育費などの名目で一定の賃料を設定することもある。
- ベニヤ 【べにや】
木材の単板。
英語の「veneer」には、付け焼き刃、見せかけといった意味もある。
日本では、薄板を接着剤で張り合わせたものを俗に「ベニヤ板」とも呼ぶが、正確には合板(plywood)のこと。
合板や積層材をつくるための薄板、化粧張りのほうを本来はベニヤという。
丸太を回転させながらナイフでむいたロータリー単板(丸はぎベニヤ)、突き板を取るために鋸で挽いたソーン単板(ソードベニヤ)などの種類がある。
- ペニンシュラ型キッチン 【ぺにんしゅらがたきっちん】
オープンもしくはセミオープンキッチンに用いられるレイアウトで、作業台の一部または全部を壁から半島(peninsula)状に突き出させる形。
半島部分をダイニングと対面させるように設けるのが一般的。
キッチンと壁面が接する部分が少ないほど、収納キャビネットの設置スペースも少なくなってしまうことに注意。
コンロを壁面から離して設けるときは、レンジフードの排気のためにダクトが必要。
その配管方法も問題になる。
- 変額年金保険 【へんがくねんきんほけん】
年金型の保険商品のひとつ。
保険料を株式や債券などを対象にした「特別勘定」(ファンド)で運用し、その実績に応じて将来の年金の受取金額が変わる。
元本割れのリスクもある。
運用先の異なる複数のファンドが用意されており、どの特別勘定で運用するかを選択できる。
死亡保障もついており、払い込んだ保険料分は最低限保証される。
保険料は加入時の一括払いが主流。
保険会社のほか証券会社や銀行窓口でも販売されている。
- 便器 【べんき】
大小便をするための衛生器具(toilet bowl)。
住宅での主流は洋式腰掛け便器。
男性用小便器(あさがお)、段差のある和式トイレの大小兼用便器(汽車式)などもある。
結露を防ぐ断熱層のある防露タイプが増加している。
水洗用便器の洗浄方法は、シンプルで一番普及している洋風便器の洗い落とし式、空気圧を利用して汚水を吸引するサイホン式、渦巻き作用を使うボルテックス式、これらを応用したタイプなどがある。
- 変更登記 【へんこうとうき】
登記簿の表題部に記載されている土地や建物の表示事項に変更があった場合に行う登記。
たとえば、土地の地目に変更があった場合は「土地地目変更登記」。
建物を増改築するなどして、構造・規模や使用目的など物理的な状況が変わった場合は「建物表示変更登記」。
いずれの場合も申請義務があり、変更後1か月以内に登記しないと10万円の過料が課せられる。
結婚等で氏名が変わった場合の登記名義人表示変更登記は申請義務がない。
- 便座 【べんざ】
洋式大便器に腰掛けるために馬蹄形(U型)や円形(O型)に取り付けられたシート。
大きく分けると、普通便座、ヒーターを組み込んだ暖房便座、お湯でお尻洗浄を行う温水洗浄便座の3タイプがある。
温水洗浄便座には、商品によりビデ洗浄、暖房便座、温風乾燥、脱臭などの機能も付く。
さらに、便座やカバーの上げ下ろしや洗浄操作の自動化など多機能化が進んでいる。
温水の供給は瞬間式と貯湯式、便器一体型と分離型がある。
- 返済額増減方式 【へんさいがくぞうげんほうしき】
主に銀行で採用されている住宅ローンの返済方式の1つ。
返済額を増やしたり減らしたりできるタイプ。
たとえば当初の返済額を多めに設定し、子供の教育費がかかる時期の返済額を減らし、その後、再び返済額をアップするといった形で、ライフプランに合わせて柔軟に組むことができる。
銀行によって「フレックスプラン」「返済額指定機能」「ゆとりプラン」など名称が違う。
最初にプランを固定する場合と途中で変更できる場合がある。
- 返済負担率 【へんさいふたんりつ】
住宅ローンを借りるときの収入基準のひとつで、年収に対する年間返済額の割合。
「ローン返済率」ともいう。
通常は税込み年収をベースに計算される。
たとえば年収600万円で、住宅ローンの年間返済額が120万円の場合、返済負担率は[120万円÷600万円=20%]。
都市銀行では借り手の年収の高さに応じて返済負担率の上限を設定しており、最大35?40%以内。
一般に税込み年収の25%以内が望ましいとされる。
- ペンダント 【ぺんだんと】
コード、チェーン、ワイヤーなどで天井からつり下げるタイプの照明器具。
光源は1つか、複数の場合でもセードやグローブで一体化したり、または結合させた形の器具をさす。
セードやグローブの素材によって光の方向が決まり、直接照明や半直接照明などのほか
空間全体に光を拡散させるタイプもある。
用途はさまざまだが、シーリングと同様に部屋全体の照明として用いたり、ダイニングテーブル上をスポット的に照らすなどが一般的。
- 変動金利 【へんどうきんり】
最初に借り入れたときの金利が返済途中に変化するもの。
短期プライムレート(短プラ)や長期プライムレート(長プラ)に連動して設定される各行の長期金利を基に決まるのが一般的。
借り入れ中の金利は、年に2回だけ見直されるタイプと、毎月見直されるタイプがある。
また、金利が変動しても返済額は5年間据え置かれるタイプ(利息と元金の割合を変えて調整)と、金利変動ごとに返済額も連動して見直されるタイプがある。
ほ
- ボーナス払い 【ぼーなすばらい】
住宅ローンを、毎月支払い分と年2回のボーナス時加算分に振り分けて支払う返済方法のこと。
ボーナス払い併用返済、ボーナス時増額返済などという。
ボーナス払い月は、毎月返済額とボーナス時加算額の合計金額になる。
ボーナス時加算分は借入金額の2分の1以内。
なお、ボーナス時加算分の金額が同じでも、ローンの支払いが始まった月から、最初のボーナス払いまでの据え置き期間によってボーナス時の増額返済額が変わってくる。
- ホームエネルギーマネジメントシステム 【ほーむえねるぎーまねじめんとしすてむ】
「Home Energy Management System(HEMS)」。
IT(情報技術)を使って、家庭で使われるエネルギー消費機器を効率的に運転させることで省エネルギーを進めるためのシステムのこと。
機器の運転状況・使用量・料金などをモニターで表示したり、センサーで在不在を検知して自動的にスイッチを切ったり、携帯電話・PHSによる遠隔操作ができる。
データセンターで数値を管理し、アドバイスも行う。
- ホームエレベーター 【ほーむえれべーたー】
個人の住戸内に設置する2?3人乗りの家庭用昇降機。
最下階から最上階の床面までの高さ(昇降工程)が10m以下(2?4階建てに相当)で、最大積載量200kg以下、カゴの床面積が1.1m2以下、昇降速度30m/分以下。
駆動方式にはロープ式と油圧式がある。
2009年9月28日以降に建築着工した住宅は、駆動装置や制御器の安全基準が強化された。
リフォームでも設置できるが、行政窓口への事前相談や確認申請が必要。
- ホームヘルパー 【ほーむへるぱー】
日常生活を営むのに支障がある高齢者の家庭に派遣されて、身体介護や家事援助を行う福祉専門職。
介護保険の在宅介護サービスの中核を担う。
ホームヘルパーになるには、厚生労働省が定めた実務を含む養成研修を受講する必要がある。
カリキュラムは、内容と研修時間に応じて1級から3級までの3ランクに分かれており、その他に継続養成研修がある。
訪問介護事業者として指定を受ける場合は2級以上のホームヘルパーの配置が必要。
- ボーリング調査 【ぼーりんぐちょうさ】
地盤調査の手法のひとつ。
機械器具を用いて地盤に深い孔を掘ることを「ボーリング(boring=穿孔作業、試錐)」という。
地盤の性質を表す土質柱状図=ボーリング図を作るために行うのがボーリング調査。
鉱山や井戸のボーリング技術を応用している。
ロータリー式、ハンドオーガー式などがある。
ボーリング孔を利用することで、標準貫入試験、土のサンプリング、地下水位測定、現場透水試験などさまざまな試験ができる。
- 防音材料 【ぼうおんざいりょう】
音を伝えにくい音響透過損失の大きな「遮音材料」と、音を吸収しやすい「吸音材料」を総称して「防音材料」という。
遮音性を高めるにはコンクリートや鉄板などの重い材料、吸音性を高めるにはグラスウールやロックウールなどの柔らかい材料を用いるが、両方を組み合わせることで音を遮断する性能(防音性)をよくすることができる。
外部からの騒音や振動を抑えると同時に室内の吸音性を高めて残響時間を短くしたのが「防音室」。
- 防音サッシ 【ぼうおんさっし】
窓やドアなどの開口部から入ってくる空気音を遮断する性能の高いサッシのこと。
通常、JIS規格の「T-1」(旧「Ts-25等級」に相当。
500Hz以上の中高周波数帯で25dBの音を減らす効果がある。
平均透過損失は20dB強)以上の遮音等級があるものを防音サッシという。
サッシの気密性が高いほど遮音性も高いため、アルミよりも樹脂のほうが、また、一重サッシよりも二重サッシのほうが防音効果が大きい。
- 防火構造 【ぼうかこうぞう】
建物の外壁や屋根の軒裏の仕上げが、一定の防火性能を持った構造のこと。
一定の防火性能というのは、周囲で起きた火災からの延焼を30分以上防ぐことができる性能を意味する。
具体的には、外壁の屋外側を鉄網(ラス)モルタル塗りやサイディング貼りなどにしたり、壁内の間柱や下地に石膏ボードを貼ったり、または準耐火構造などにすること。
都市計画法で定められた準防火地域や防火地域では、防火構造であることが求められる。
- 防火設備 【ぼうかせつび】
防火戸やドレンチャー(消火設備の一種)など、火災が起きたときに炎が回るのを防ぐための設備。
建築基準法では、通常の火災による火や熱が加えられたときに20分間(防火区画の場合は1時間)は、加熱面以外に火災を出さない「遮炎性」を持っていること、と規定されている。
一般には、避難階段、防火シャッター、救急袋、消火栓、スプリンクラー、排煙設備、火災警報機、煙感知器など、火災を防ぐための設備を総称して使う。
- 防火地域 【ぼうかちいき】
都市計画法に基づいて定められる地域。
この地域内には、万一火災が起こっても他に延焼しないような建物・工作物を建てなければならない。
基本的には耐火建築物であること。
平屋または2階建てで、延べ床面積が100平方メートル以下であれば準耐火建築物でもよい。
ただし、延べ面積が50平方メートル以下の平屋建ての付属建物で外壁・軒裏が防火構造になっているもの、高さ2m以下の門や塀などは例外として除外される。
- 防蟻剤 【ぼうぎざい】
主に木造住宅へのシロアリ被害を防ぐために使われる薬剤で、予防剤、駆除剤、予防駆除剤、土壌処理剤などの種類がある。
神経毒性を持つ有機リン系・ピレスロイド系の殺虫剤が多用されるが、化学物質過敏症など健康被害の問題が指摘されている。
2003年7月の建築基準法改正で、クロルピリホスの散布や含有建材の使用は禁止された。
シロアリの成長や生殖阻害効果を持つベイト剤などを使ってコロニーの全滅を図る手法もある。
- 防災センター 【ぼうさいせんたー】
防災・消火設備を一ヶ所で監視・制御して災害の集中管理をする「中央管理室」のこと。
火災が発生したときに、早期発見、初期消火、避難誘導などをスムーズに行うために設けられたもので、総合的な防災・消防システムを備えた拠点。
「防災監視室」ともいう。
建築基準法では、高さ31mを超える高層ビル・マンションや、床面積1000平方メートルを超える地下街などに設置を義務付けている。一定の資格を持ったオペレーターが常駐する。
- 法定相続分 【ほうていそうぞくぶん】
相続が発生したときに、相続人のうち誰がどれくらいの財産を受け継ぐかを民法で定めた割合を「法定相続分」という。
配偶者、子、親、兄弟姉妹、それぞれの相続分が相続順位ごとに指定されている(表参照)。
遺言や遺産分割協議で、法定相続分とは違う分け方をしても構わない。
相続争いがあり家庭裁判所の調停・審判や訴訟で分割する場合は、法定相続分が基準になる。
また、相続税を計算するときにも法定相続分の割合が使われる。
- 防犯金具 【ぼうはんかなぐ】
玄関ドアから侵入する犯罪を防ぐために、錠前と併用して付ける金具。
「ガードプレート」や「ドアボス」などがある。
ガードプレートは、外側からデッドボルト(かんぬき)が見える彫り込み錠の場合に、バールなどによるこじ開けを防いでドアを補強するもの。
ドアボスは、丁番の軸しんを外してドアごと取ってしまう「ドア外し」を防ぐために、丁番側のドアから出っ張った突起部分をドア枠の穴に埋め込んで固定するもの。
- 防犯モデルマンション登録制度 【ぼうはんもでるまんしょんとうろくせいど】
犯罪に遭いにくい構造や設備の基準を満たしているマンションを各地の防犯協会連合会等が認定し、登録する制度。
防犯環境の整備と防犯意識の向上を目指す。
審査基準は警察庁と国土交通省による「防犯に配慮した共同住宅の設計指針」を基に定められたもので、必須事項と推奨事項を併せて数十か所のチェックが必要。一級建築士や防犯設備士が審査をする。
広島県が1999年から開始、静岡県、大阪府、京都府、北海道、大分県でも実施。
- 防風層 【ぼうふうそう】
木造一戸建ての通気層工法の外壁などで、通気層に面した断熱材の内部に雨水や外気が侵入しないように設ける層のこと。
通気性がなくて、防水性が高いと同時に、断熱材に含まれた湿度を排出できるように一定の透湿性を持つことが求められる。
透湿性がないと断熱材に内部結露するおそれがある。
通常は、透湿防水シート、シージングボード(軟質繊維板)、薄いプラスチック系の断熱材(ポリスチレンフォームなど)が用いられる。
- 訪問販売法 【ほうもんはんばいほう】
訪問販売、通信販売、電話勧誘販売などの無店舗販売に関して規制する法律。
いわゆるマルチ商法(連鎖販売取引)、エステや英会話などのクレジットによる前払い式サービス(特定継続的役務提供)も対象。
誇大広告の禁止や、特定事項の表示義務などを定めている。
2001年6月1日から、マルチ商法の規制強化、モニター・内職商法やインターネット通販への規制新設などを盛り込んだ「特定商取引に関する法律」に改正・改名された。
- 保温材 【ほおんざい】
建物の床、壁、天井、空調装置のダクト、給湯管などのパイプなどから熱が逃げるのを防ぐための材料。
保温と同時に保冷の機能もあるので「保温保冷材」ともいう。
素材は大きく有機質系と無機質系に分かれる。
有機質系は、コルク、毛、軟質繊維板、発泡プラスチックなど。
無機質系は、石綿・岩綿などの天然鉱物、グラスウール・ロックウールなどの人工無機鉱物、珪(けい)藻土・珪酸カルシウムなどがある。
形は板状、フェルト状、筒状など。
- 保険加入者ホーム 【ほけんかにゅうしゃほーむ】
公的な高齢者向け住宅の一つで、簡易保険や厚生年金保険の加入者向けの施設。
65歳以上の被保険者が対象。
当初は全国に多数の施設を建設する計画だったが、現在は、それぞれ「カーサ・デ・かんぽ浦安」、「サンテール千葉」の1か所ずつしかない。
入居金は3000万円前後と公的ホームにしてはあまり安くないが、施設のグレードが高いため人気がある。
サービス内容は民間の有料老人ホームと同様のシステム。
介護保険の対象。
- 歩車共存型 【ほしゃきょうぞんがた】
大規模マンションで、自動車で駐車場に入る時のアプローチ(車路)と、人が歩いてエントランスに行くまでの歩行者路が共通しているケースを歩車共存(融合)型という。
入居している住棟の近くに駐車スペースがあるので、荷物の出し入れや乗り降りには便利。
ただ、歩行者と自動車が交差するため、安全性に対する配慮が求められる。
通路を曲げたり、ブロック敷きやデコボコを付けたりして、車のスピードを落とす工夫が必要。
- 歩車分離型 【ほしゃぶんりがた】
大規模マンションの敷地計画の一つ。
複数の棟が配置されている団地内に入るとき、人が歩いてエントランスに行く歩行者路と、自動車が駐車場まで入る車路が別々になっている場合を歩車分離型(人車分離型)という。
駐車場スペースを広く確保するには有効。
安全性の面では優れているが、駐車場から各住棟のエントランスまでの距離が遠くなることも多く、荷物の出し入れが多い場合や雨の時などはやや不便。
車寄せがあると便利。
- 保証金 【ほしょうきん】
契約を守ることを担保するために支払うお金を一般に保証金という。
契約終了後に無利息で返還されるのが普通。
全額返還せず1?3割償却されるケースもある。
不動産の世界では、敷金とほぼ同じ意味。
貸家の場合、関東方面では敷金、関西方面では保証金という言葉を使う(ビル等の場合は関東でも保証金)。
貸家の保証金の相場は家賃の3?10か月分。
借地の場合、普通借地権では権利金、定期借地権では保証金の割合が高い。
- ポスト&ビーム 【ぽすとあんどびーむ】
ログハウスの工法のひとつで、ポスト=柱とビーム=梁をログ材で構成したタイプ。
必要に応じて柱と梁に筋かいを組み合わせる。
日本の伝統的な工法である軸組工法(在来工法)に似ている構造で、農村の古民家のようなイメージに近い。
ほかの工法に比べて丸太の使用量が少ないので、ログハウスのなかでは材料費が一番安くつく。
ログ材はハンドカットに使われる太いタイプが多い。
壁はしっくい塗り、または木質パネルなどが使われる。
- ホテルロック 【ほてるろっく】
ホテルの客室ドア専用に採用されている錠前。
ドアを閉めると、ラッチボルトで空締まり状態になると同時に室外側のノブやレバーハンドルが固定されるため、鍵を使わずに施錠される「自動施錠型ケースロック」のひとつ。
室内側からは、把手を動かすことで常時開閉できる。
デッドロックやドアチェーンで二重にロックするのが一般的。
同じ機構の自動施錠型は、通用門などの一方通行の戸や有料トイレなどにも使われる。
- 保留地 【ほりゅうち】
土地区画整理事業の際に、事業費にあてるなど一定の目的のために、換地として定めないで施行者の手元に残す土地のこと。
換地処分後に施行者が取得する。
事業の施行前より施行後の宅地価額が増加した場合に、その金額の範囲内で保留地を定めることができる。
なお、市街地再開発事業で新設した施設や建物のうち、地権者が取得する権利のある床以外の部分を「保留床(ほりゅうしょう)」という。
施行者は保留床を分譲したり賃貸することで事業費を賄う。
- ホルムアルデヒド対策 【ほるむあるでひどたいさく】
室内空気を汚染し、シックハウス症候群や化学物質過敏症などにつながる原因物質の1つがホルムアルデヒド。
その水溶液がホルマリン。
さまざまな建材、家具、生活用品の接着剤や防腐剤などに使われている。
この物質の含有量が少ない建材を使うホルムアルデヒド対策が建築基準法で義務づけられ、JASとJISに共通の基準が定められている。
厚生労働省が定めた室内濃度のガイドラインは「0.08ppm以下」。
- ホワイエ 【ほわいえ】
「Foyer」。
フランス語でたまり場、団らんの場の意味。
劇場・会議室・ホールなどの入口から観客室に至る広い通路空間で、客の待ち合わせ場所、幕間の休憩や歓談、社交の場として使われる。
通常は、英語のロビー(lobby)と同義で使われることが多い。
ロビーは、ホテルや劇場の入口付属の控室、玄関広間などの意味。
マンションの間取りで、廊下に膨らみを持たせて飾り棚などを配した空間に用いることもある。
- ボンエルフ 【ぼんえるふ】
街づくりにおける街路整備手法のひとつで、歩行者と自動車が共存できる歩車融合型の道路のこと。
語源は、オランダ語で「生活の庭(woonerf)」。「woon」が「居住」、「erf」が「中庭」。街路を蛇行(クランクやスラローム)させたり、ハンプ(路上の起伏)を付けたりして、通行する車のスピードを抑える工夫をしている。
歩道を設けずに、生活者の快適性や子どもが遊べる安全性の確保と、景観形成が重視されている。
- 本体工事費 【ほんたいこうじひ】
ハウスメーカーでは「本体価格」とも呼び、「家そのもの=本体」をつくるために必要な費用を指す。
基礎・土台から構造体の工事、内装・外装や設備機器などの材料費・工賃合計を指す。
設備にかかわる工事費用には、ここに含まれないものがあるので要注意。
屋外1m以上の給排水工事(水道管の引き込みや受水槽の設置)などは除外されることが多い。
また、照明器具代や空調工事などは、業者によって算入する場合とそうでない場合がある。



